第三十九話 君子の絆その一
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当に世の中には悪人がいるのです」
「そういえば何か聞きましたけれど」
今度は上城が言う。その言うことは。
「震災の時にも寄付金とかをネコババする人がいるそうですね」
「不確かな情報ですがね」
「やっぱりそういう人もいるんですね」
「そしてそうした団体や組織もいます」
「最悪、ですね」
上城は顔をこれ以上はないまでに顰めさせて述べた。
「困っている人に対する善意をそんな風にするなんて」
「私はそうした人達を憎んでいます」
大石は穏やかだが強い声で述べた。
「それこそが悪ですので」
「そうですね。それでなんですけれど」
「寄付をしていい組織や団体ですね」
「それは何処でしょうか」
「はい、それはです」
大石はそうした組織や団体の名前も二人に出した。彼は職業柄こうしたことに詳しいのだ。二人が彼を頼ったのは正解だった。
彼は笑顔でそうした団体のことも話した。樹里はそのことをメモしてからだ。
あらためてだ。こう大石に言った。
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