第4話 別れのトキ
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
眼下の敵を討て…」
月斗から放出される電気がフェイト達の下にまで伝わる
「凄い…」
フェイトは無意識の内につぶやいた
「2人とも、耳をふさいで、轟音がきますよ……!」
3人は耳をふさぐ
「バルエル・ザルエル・ブラウゼル、突き立て、雷光の剣…! サンダーレイジ!!」
刹那、轟音と閃光が辺りを包む
轟音が鳴り止み、閃光が収まるとフェイトとアルフが目にしたものは2人の想像を絶するものだった
そこには月斗が突き出した右手の先は抉れた地面、焼け焦げた草木、未だに体から電気が走っている月斗の姿だった
月斗は「ほう」と一息つき、フェイトの方を向く
「フェイトには今見せた雷撃系の高位魔法、【サンダーレイジ】を習得してもらう。指導はいつもどうりリニスにしてもらうからな」
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
時は過ぎ、夏が終わる頃
月斗とアルフはいつもどうりの訓練をしていた。いつもなら一度も攻撃が通ることなく終わってしまうのだがこの日は違った
「はああああああ!!」
「っく」
一撃目、月斗のバリアにひびが入る
「でえやああああああ!!!」
二撃目、月斗のバリアを砕く
「てえりゃああああああ!!!!」
三撃目、アルフの右手の拳が月斗の顔面をとらえる
月斗の体は吹っ飛び、近くにあった木に背中を叩きつけられる
「だっ大丈夫かい!?」
月斗はケホと咳込みながら立ち上がり、アルフの方を見る
「お見事、絶対命中の三連続打撃魔法【バリア・ブレイク・アングリフ】の完成だ」
「なっなんだい? そのバリアなんとかって」
「古代ベルカから現代に伝わる神話上の打撃魔法だ」
その時、フェイトとリニスのいるほうから轟音が響いた
「おっと、向こうも最終課題の完成だな」
「フェイト…!」
「行ってやれ」
「うん!」
そう言ってアルフはフェイトの方へと走り出した
1人残った月斗は空を見上げてつぶやく
「もう…お別れか……」
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
フェイトは自室のベッドで横になっていた
「大丈夫かい? フェイト」
「うん、凄く疲れてるけど、なんだかいい気分」
「ん、アタシもうれしい、さすがは私のご主人様だ」
「…でも、こうしてみると、月斗ってすごいね」
「確かに…ね」
フェイトはサンダーレイジを一回撃っただけでかなりの疲労感に見舞われているのに同い年のはずの月斗は1回撃ってもなんの変化も無かった
思い返せば月斗は年齢不相応なほどに魔法戦に長けていた
A
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ