アインクラッド編
攻略開幕
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の安全地帯にて別れたアスカとキリト、〈月夜の黒猫団〉一行。
余談であるが、瀕死状態のクラインはサチとフレンド登録をしてもらうことによって蘇生した。
すでに安全地帯には大量の食料と、10人の鍛冶屋が待機している。
アスカ達が〈鼠のアルゴ〉などの情報屋に頼んで攻略組の武器も扱えるほどの〈鍛冶スキル〉保持者は全て揃えた。
アスカも知り合いの1人にお願いした。
「・・・・さすがに緊張してきたかも・・・・」
「・・・・・・わ、私も」
「な、ななんだよ。け、ケイタもサチも恐がりだなあ」
「人のこと言えないぞ、ダッカー」
「どもってるぞ、ダッカー」
「ちょ、ササマル、テツオ。そういうことは黙っとけよ」
フィールドでは楽しげに会話していた〈月夜の黒猫団〉の面々も表情が硬い。
会話が出来る程度であるから問題はないはずだが、これからボス戦だと思うと少し心配だ。
「大丈夫だって。わたし達だけで倒すんじゃないし。それに2時間で交代したら昼ご飯食べられるから、それを糧に頑張ろ。わたしたちだけ長期保存の利くおいしくないパンじゃなくてアスカとサチの手料理だしな」
「・・・・こんな状況で昼ご飯の心配しているのはキリトだけだ」
リラックスさせるためなのか、笑顔を浮かべたキリトの台詞に、アスカは呆れるしかない。
ボス戦を前に考えることが昼ご飯のメニューなのはキリトだけだろう。
「・・・・・・改めてキリトが凄いって思ったよ・・・・」
「褒めても何もでないぞ、ケイタ」
「今のは褒めたのか?」
だが、いつも通りのキリトの姿を見ていたら幾分か不安も取れたのだろう、5人とも多少ぎこちないが微笑む。
そこまで考えての行動であるかは甚だ疑問ではあるが。
前述したが、この階層のモンスターはポップ率も低く、アグロレンジも大変狭い。
なので、安全地帯から100メートルほどしか離れていないボス部屋までは一度も戦闘が起きずに辿り着いた。
今回はアスカが〈月夜の黒猫団〉の支援に回ったことから全体の指示を出すのは〈聖竜連合〉のツートップだ。こちらは副団長が指示を出す。
アスカも6人に対して簡単に戦術の最終確認を取る。
「いいか。俺たちはボスの正面担当だ。基本的には昨日フィールドで練習したのと同じで、あれだけ練習したから緊張しない限り大丈夫だ。もしも失敗しても他のパーティーが援護してくれるから気負わなくていい」
全員が頷いた。
他のパーティーも打ち合わせが済んだのだろう、
「じゃあ、行くぞ」
と、〈聖竜連合〉副団長が小声で全体に言う。
いくらモンスターがそれほど出てこなくても、迷宮区において大声で叫ぶようなマネはしない。
アスカは細剣を腰から引き抜いた。
同様に、キリトが直剣を背中から引き抜
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