第7話 強さの代償と想定外?
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ので
「うん、今のイッセーは私が連絡した通りの状態だからお願いね?」
私はそう言ってイッセーの膝から降りる。すると三成は
「お任せ下さいフランお嬢様………必ずやこの三成、一誠様を至高にして最高の主君にして見せましょう」
スポ魂的な情熱とか根性って言葉が浮かんでいそうな炎を瞳に宿して自信満々に胸を張って答えた。
それを見ていたイッセーは苦笑しながら
「そこまでしてくれとは言ってないんだけど………」
と呟くのが聞こえたけど………
「何をおっしゃいますか一誠様!!一誠様には主君としての器が備わっています………それを埋もれたままにする事など出来ません!!いいえ!私がさせません!!今の一誠様の学力低下は10年間も一般社会や勉学から離れていたからこその弊害であり、これから勉学に励めばそれを取り戻すだけでなくこの学園でもトップに立つ事が出来るはずです!!」
三成がイッセーに詰め寄り握って拳を作りながら力説する。
その勢いに私も思わず引いちゃったよ………
でもイッセーは苦笑しながら
「三成がそう言ってくれるなら………頑張ってみるか」
そう言って三成の頭を撫でた。
すると三成は頬を赤く染め、潤んだ瞳でイッセーを見つめると
「一誠様ぁ………」
そう呟いて急にしおらしくなる。
「………むぅ」
何故かは分からないげと見ている私はなんだか面白くない。
この二人を見てると胸がモヤモヤするっていうか嫌な感じがする。
「………とりあえず今日から始めるんじゃないの?」
私は今まで感じた事のない感覚に不機嫌になりながら二人にそう言うと
「も、申し訳ありませんフランお嬢様!!」
「ごめんフラン!無視してた訳じゃなかったんだけど………」
二人はどこか慌てた様子で離れた。
それからしばらく三成に今後の予定や勉強をする内容なんかを話し合って別れたのだけど………
「なんなのこの気持ち………分からないよぅ………」
迎えの車の中で私は原因不明で理解不能なこの胸に溢れている気持ちをどうすればいいのか分からず悩む。
普段なら車外から見える景色が私の好奇心をくすぐって楽しい気分にさせてくれるのだけど………
「お姉様とか咲夜なら教えてくれるのかな?」
私はこの気持ちを教えてくれそうな人の顔を思い浮かべながら頭をドアにもたれさせて目を閉じる。
そうすればこの気持ちが晴れると信じて………
不意にポケットに入れていたスマホが音楽(BGM:妹様は彼女なのだっ!)を鳴らし始めた。
「………ん?誰だろ?もしもし?」
私は目を開けてポケットからスマホを取り出して電話に出ると………
『フランか!!』
イッセ
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