第7話 強さの代償と想定外?
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「どうか………お願いします!!」
それは昼休みに入った学校でちょうどイッセーをお昼ご飯に誘おうと考えていた時の事だった。
私の目の前には見事な土下座をするイッセーの姿がある。
そう土下座………少し付け加えるなら自分の席から天井近くまで後方宙返り(4回転)をしてからの土下座。
「………ど、どうしたのイッセー?」
イッセーの奇行に正直ドン引きで口の端が引き攣っているのが自覚出来る状態なんだけど一応こんな行動をとらなければならなかったそのお願いの内容を聞いてみるとイッセーは下げていた頭を上げて………
「俺に………勉強を教えて下さい!!」
教室どころか校舎全体に響き渡るような大声でそう言ったのだった………
ちなみに………
「………はぅ」
「フラン!?」
私はその大声を至近距離で聞いていたのでイッセーが慌てたように近付いて来るのを徐々に斜めに傾いていく様子を見ながら意識を失ってしまいましたぁ………
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「本当に悪かったよフラン………」
「分かればいいよ♪」
夕日が見える誰もいない教室でイッセーからの謝罪に私は上機嫌で受け入れる。
だって………椅子に座るイッセーの膝の上に私が座り、頭を撫でてもらっているからだ。やっぱり何故か分からないけどイッセーの膝の上に座るのと頭を撫でる手が私にとってとても心地良い………なんでだろ?
「とりあえず………そろそろ止めていいか?」
「ダ〜メ♪………それにそろそろ来るはずだからね」
私は撫で疲れて少々辛そうなイッセーを見ながら横目でチラリと時計を見るとちょうどとある人物と約束した時間だ。
その人物こそ、今のイッセー………10年間も修行をしていた為に学力が大幅に低下したこの現状を打破してくれるはず………
「兵藤一誠様の専属メイド 石田三成ただいま参上致しました」
不意に教室の扉が開かれ、あの決闘でイッセーの専属として身も心も捧げる事になってしまった三成が現れた。
「今日は一誠様の勉学のサポートをする為、学力向上に繋がる勉強方法や今後それに伴ったスケジュールの変更についてまとめて参りました」
そして恭しく頭を下げた後、手帳を開いて読み上げる。
今の彼女に最初のイッセーに向けていた侮蔑や蔑むような雰囲気は見られず、逆にレミリアお姉様に仕えているメイド長の咲夜のような忠誠に溢れた様子が見て取れた。
あの時の決闘で負けた事でイッセーを主君として認めたみたいなんだけど………イッセーを見つめる瞳が大切な存在とか特別な存在を慈しむような感じがするのはなんでだろう?
でも今のイッセーを任せるには適任な存在な
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ