二十一話〜あるお願い〜
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へ!? な、な、なんですか!?』
……どうやらトリップしていた様子。
急いで公園へ向かうとそこには剣型のデバイスを片手に持ち、既にアニメで見たような格好、バリアジャケットを着ていた。
「……着たようだな。さあ、貴様も早くセットアップすると良い」
「ああ。ルナ、セットアップ」
『All right,master』
そして、俺の服装が変わる。
普通のラフな服装から体の動きを阻害しない忍び装束に変わるが、その色は以前のような帯も服も黒一色の物ではなく、帯は変わらず黒であるが、服の色は淡い紫色に金色で縁取られた物になっており、靴は魔法により、しっかりと足に吸着した草鞋。肩まで掛かる髪は白い帯で一つに纏められてある。
そして、ルナは俺の手元に三十センチ程の短剣の姿で納まっている。
「それで、ルールは非殺傷設定、どちらかが気絶、もしくは負けを認めさせた方が勝ち、でいいか?」
「ああ。……それでは始めよう。剣の騎士、シグナムとその魂炎の魔剣レヴァンティン。参る!!」
叫ぶと同時に一瞬で間合いを詰め、頭に襲いかかるレヴァンティンをルナで受け止めると同時に、体が一瞬沈み、膝が崩れそうになるが、耐える。
……重いな。俺の素の腕力じゃ耐えきれない。
鍔迫り合いの体勢には移らず、シグナムに足払いを掛けようとするも、シグナムに易々と避けられるが、同時に魔力弾を牽制として出しながら間合いを取る。
右手を地面に一瞬つく。
「お前の実力はその程度か?」
「っは。まだまだ本気じゃないさ」
そう言いながら体に電気属性の魔力を流し込み、体を活性化。動きと反射神経が段違いで良くして、更に左手袋にも魔力を流し込み左手の腕力も強化する。
……短期戦に持ち込もう。
「それじゃ、今度はこっちの番っだ!!」
『Flash move』
言うと同時にフラッシュムーブを発動し、音速以上の速度でシグナムに迫る。
シグナムがそれに水平に斬る動作をして、それを前屈みになることで避けようとして……すぐに無理矢理足で地面を蹴ることで強引に左に飛び退く。
先程まで俺がいた場所にはシグナムの鋭い蹴りが空を蹴り、一瞬体勢を崩した。
「すきありぃ!!」
シグナムから強引に離れたことで、高速で離れようとしていた体を反転、今度は両足で蹴ることで、シグナムに向かって音速以上のスピードで駆ける。
そして、腰を深くし、構えた左拳をシグナムの腹に当てる寸前で止める。
……これで俺の勝ちだ。
「……参った」
シグナムが降参の言葉を口にすると、俺とシグナムは構えを解くが、シグナムはなにやら納得のいかないような表情をしている。
「……これで俺の勝ちでいいんだろう?」
「ああ。私は確かに
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