二十一話〜あるお願い〜
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ーティングして硬度を高めた。
手に魔力が纏われるのを視認出来なくても肌で感じとったのか、一瞬だけだかシグナムの目が鋭くなった。
(やはり、貴様……魔導士だな? 主はやてになんのようだ)
表情を全く変えずに握力をギリギリと強めながらも、あくまでシグナムは冷静に念話で聞いてくる。
しかしその握力は、俺が魔力コーティングしていなければ簡単に日々が入って少し腫れる程度の大きさ……大体100キロだろうか。そのくらいで明らかに俺が魔導士であるか確かめるためにやったとしか思えない行動である。
(そうだが……それがどうした)
(主はやてに用があって近づいて来たのではないのか。魔導士ならば貴様は管理局員なのだろう?)
(違う。俺は管理局員じゃない)
(信じられないな)
(信じてもらわずとも、俺が管理局員でないことに変わりはないけどな。……逆に聞こう、ならお前は何者だ)
(剣の騎士、シグナムだ)
(そうか、なら戦えるんだな?)
(誰に言っている)
(なら、後で試合をしよう。それで俺が勝ったなら俺が管理局員でないことを認めろ)
(なに……? なら私が勝った場合には何がある)
(今ここで何が起きているか知っているか?)
(っ!?)
途端にシグナムは一瞬だが、握力が弱まったが、すぐに元の強さになる。
(最近大規模ば魔力が発せられているから気になっているんだろう?)
(……つまり私が勝てばその情報を教える。そういうことか?)
(そういうことだ。一旦手離してくれ)
そこまで念話をすると、シグナムは渋々ながらも手を外してくれた。
(……どうかしたか? 邦介)
(いやな。無茶苦茶俺ってシグナムに警戒されてるみたいでさ。だから後で試合することになった)
(は?)
(まあ、お前にまで被害は及ばないだろうから気にすんな。どうせなら見に来るか?)
(……考えとく)
そして、図書館に入ると当然のように八神とシグナムは俺達と同じテーブルに座り、シグナムや蒼也に手伝って取ってもらった本をテーブルに置いて、黙々と読書を始めた。
シグナムも周囲に気を配りつつも読書を始めた辺りに丁度俺達も読む本が決まり、読書を始めた。
(……なあ、邦介)
「こころ」を読み始めて、徐々に話に引き寄せられている所で、蒼也から念話が来る。
(なんだ?)
(恐らくそろそろだと思うんだが、原作のイベントがあるのは知っているか?)
(いや、知らないな。何があるんだ?)
(フェイト・テスタロッサが魔法を使って無理矢理六個のジュエルシードを同時に発動させる)
(六個も……か。テスタロッサの力量だとまず間違いなく負けるぞ?)
(ああ。原作では高町なのはとユーノ・スクライアが助けに向かわなければ恐らく死んでいた可能性もある)
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