第二章 A's編
第五十話 『見えてきた光』
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私は断じて認めないわ」
「そう、だったな…忘れるところだった。思い出させてくれてすまない、シホ…」
「いいわよ。私自身の事なんだから」
「そうだな」
士郎も落ち着いたようだ。
さて、それじゃ話すとしましょうか。
「それじゃ私なりの解決案だけど、それははやてに管理者権限を握らせる事よ」
「で、でもよシホ。完成したらはやての意識は眠りについちまうんだろ? それはどうすんだ…?」
「落ち着きなさいヴィータ。ここからが士郎の出番よ」
「私の…? 何が出来るというのだ? 使い魔状態が関係しているのか?」
「ええ正解。それは、士郎がはやての精神に憑依するのよ」
「憑依…?」
「ええ。闇の書事態の干渉が無理ならはやて自身の方をどうにかしてしまえばいいのよ。
闇の書が完成したらはやては取り込まれる=一緒に憑依している士郎も取り込まれることになる。
もしかしたら闇の書に異物として判断されて吐き出されるか排除される可能性が無きにしもあらずだけど、ここは賭けね。
そして取り込まれた後は士郎が必死に語りかけるのよ。はやての意識を呼び覚ますために…!
そして守護騎士のみんなは過去から続く闇の書の内容ではやてが管理者権限を握るまでの間、闇の書におそらく取り込まれると思う。
それまでどうか耐えていてほしい…。その間は暴走した闇の書の管制人格は私となのは、フェイト達でどうにか抑えるから」
それで部屋は静かになる。
だが別段悪い空気じゃない。
わずかの希望が見えてきたことにより部屋の中は少しばかり歓喜に満ちていた。
「…本当に何から何まで済まない、シュバインオーグ。主はやての御身、頼むぞ」
「ええ。でも感謝の言葉ははやてを救い出すまで取っておいてほしいわ。私自身、分の悪い賭けだと自負しているから」
「それでも…はやてを救える可能性が出来たんだ。だからあたし達じゃ無理だから、だから…! 頼むよ、シホ…」
「お願いします、シホちゃん」
「シュバインオーグ、お前を信じるぞ」
「私の力で役に立てるのならいくらでも協力しよう」
「そう。よかったわ。それじゃもう作戦は実行したほうがいいわ。今日中に士郎をはやてに憑依させる。はやてとの精神の同調率を上げるために。だから今夜、病院に忍び込むわよ士郎」
「了解した」
「他のみんなは、気の重い事だと思うけど魔力の蒐集を継続してお願いしていい?」
「任された」
作戦は決まり私達は夜にはやての病室に忍び込む事になった。
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