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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第五十話      『見えてきた光』
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どこうも簡単にシステムに侵入してくるなんてそれこそ内通者がいても不思議じゃない」
「君もそう思っていたのか?」
「クロノはもう、その先も感づいているようだけどね」
「まぁね…」

私が笑みを浮かべるとクロノもフッと笑う。
それでなになに?とエイミィさんが聞いてくるけどそれで今回はまだ判明していないという事で話すのは保留にしておいた。

アーチャーの件に関してはまだはやての事がばれるのはまずいと思って話さない事にした。
どうして私と魂が分裂してしまったのか? という事情はともかく今のアーチャーの状態は記憶を見ることで把握してしまったから。
なぜかは知らないけど鷹の姿で“私達”の世界の使い魔状態になってしまい魔術回路持ちがいなくて契約できず人間の姿になるのも苦労する程魔力が少ないという状態であるということを。

そして話はお開きになり私達は部屋から出て行った。


◆◇―――――――――◇◆


その翌日の朝方、フィアから宝石剣の欠片の通信機で通信があり新情報が手に入ったとのことで話を聞いていた。

『お姉様、新情報です。まだクロノとかにも伝えていないものですけどいいですか?』
「いいけど、ばれない…?」
『大丈夫です。今は休憩の時間を使っていますから。ですけど手短にしますね』
「そ。それじゃお願い」
『わかりました』

そしてフィアが教えてくれた情報はまず闇の書は本当の名ではなく正式名称は『夜天の魔導書』。
その用途として本来の目的は各地の偉大な魔導師の技術を蒐集して研究するために作られた、主と共に旅をする魔導書。
破壊の力を振るう様になったのは歴代の魔導師がプログラムを改変してしまったからだと思うらしい。

「迷惑な話ね…。夜天の魔導書も災難だっただろうに…」
『全くですね。それじゃ続けます。その改変のせいで旅をする機能と破損したデータを自動修復する機能が故障しているらしいです』
「故障ね…。改変した魔導師もいいかげんな仕事をしたわね」
『はいです。そして一番酷いのが持ち主に対する性質の変化です』
「性質の変化…?」
『一定の期間が蒐集がないと持ち主自身の魔力や資質を侵食し始めるし、完成したら持ち主の魔力を際限なく使わせる。無差別破壊の為に…。
ですからこれまでの主は書が完成してすぐに…』
「ふむ。なるほどね。それで停止や封印方法などとかはわかった…?」
『それは今兄さんと調べているところです。でも…完成前の停止は難しいです』
「どうして…?」
『闇の書が真の主と認識した人間でないとシステムへの管理者権限を使用できないんです』
「管理者権限、ね…」
『つまりですね。プログラムの停止や改変ができないんです』
「それはまた…」
『無理に外部から操作しようとすれば主を吸収して転
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