第3話 契約そして訓練
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避けたときの機動、あれの事をなんと呼ぶか」
「はい!」
そう言って手を上げたのはフェイトだ
アルフは分からないのか頭を抱えている
「インメルマンターンです」
「正解です。では、次の問題、月斗がインメルマンターンをした後に私と月斗が行った軌道、あれの事をなんと呼ぶか」
「はいはい、はーい!」
そう言って元気良く手を上げたのはアルフだ
フェイトは自信満々のアルフに回答権をわたすように上げていた手を下げた
「はい、アルフ」
「ハサミ軌道!」
えっへんと胸を張るアルフだが
「おしい、フェイトどうぞ」
「えっと…シザース軌道…かな?」
「正解です。通常空戦では、相手の後方をとった方が有利になるのが常識ですね、 このため、二者がお互いに逆方向の旋回をしながら切り返す機動を行い、両者とも減速し相手の前に出ない機動を行う事をシザース軌道と言います。2問とも正解、さすがはフェイトです」
リニスにほめられ頬を少しだけ赤く染めるフェイト
おそらく照れてるのだろう
それに比べてアルフは
2問目はおしかったとはいえ全問不正解のアルフはどんよりとした空気をまとって落ち込んでいる
そこに月斗が歩み寄り、アルフの耳元でささやく
「アルフ、こんな言葉を知ってるか? “使い魔の失態は主の失態”」
ビクンとアルフの体がはねる
「このままじゃあ“フェイトの体と心を守り、その身に訪れる災厄を、この手で振り払う”ことも出来ないぞ」
アルフは顔を上げて月斗の顔を見る
その目には涙をあふれていた
「そんなのはいやだろ?」
こくんとアルフは首を縦に振る
「よし、なら話は早い。これからの魔法戦訓練、俺に一撃を入れてみろ。それが出来ればきっとフェイトの役に立つ」
「ほんと?」
「もちろんだ。お前たちのお世話係を舐めるなよ?」
そう言って月斗はリニスとフェイトの元へと歩いていった
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その後、フェイトはリニスに魔法戦の訓練を、アルフは月斗に一撃を入れるために離れた場所で戦闘訓練をしていた
「やあああ!」
アルフの拳が月斗のバリアに阻まれる
それにもお構いなしに魔力付加をした拳で月斗のバリアを叩く
「ただ単に叩くだけじゃダメだ! 拳に意思をこめろ! その程度じゃこのバリアを破るのは無理だぞ!」
「こん...のお!」
アルフの右手の拳がバチバチッと帯電する
そしてそれを力任せに叩きつけるが月斗のバリアはびくともしなかった
「まだ甘い! 魔力が無駄に分散してるぞ! それじゃあただの魔力の無駄遣いだ!」
「はあ、はあ、はあ、っう
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