第1章 僕と文月学園。
三時間目 観察処分者&お昼
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.....』
同じ苗字ってことは、姉妹がいるのかな。
...。
「当然俺も全力を尽くす」
と、今はこっちに集中しなきゃ。
『確かになんかやってくれそうな奴だ』
『坂本って、小学生の頃は神童とか呼ばれてなかったか?』
『それじゃあ、振り分け試験のときは姫路さんと同じく、体調不良だったのか』
『実力はAクラスレベルが二人もいるってことだよな!』
うおお!雄二って実はかなり頭がいいのか。
周りもいい雰囲気だった。クラスの士気がかなり上がっていた。
「それに吉井明久だっている」
.......シン―
そして一気に士気が下がった。
「ちょっと雄二!どうしてそこで僕の名前を呼ぶのさ!全くそんな必要はないよね!」
『誰だよ、吉井明久って』
『聞いたことないぞ。』
さっき自己紹介で超目立ってたじゃん。
「ホラ!せっかく上がりかけていた士気に翳りが見えてるし!僕は雄二達と違って普通の人なんだから、普通の扱いを―って、なんで僕を睨むの?士気が下がったのは僕のせいじゃないでしょう!」
「雄二...何も睨んだりしなくても(←超小声)」
「そうか。知らないようなら教えてやる。コイツの肩書きは《観察処分者》だ」
よかった...僕の言葉は聞こえてなかったようだ。
そういえば《観察処分者》って...
「あ、それ僕もだ」
「「なにぃ!?」」
そんなに驚かなくてもいいんじゃないかな雄二と明久。
『......それって、バカの代名詞じゃなかったか?』
クラスの誰かがひどいことを言った。
「ち、違うよっ!ちょっとお茶目な16歳につけられる愛称で」
「そうなの?」
てっきりクラスの子のが本当なのかと思ってた。
「ああ、そうだ。バカの代名詞だ。」
あ、やっぱりそうなんだ。
「肯定するな、バカ雄二!」
「あの、それってどういうものなんですか?」
姫路さんが小首をかしげて聞いてくる。
ああ、いつ見ても癒される...
「具体的には教師の雑用だな。力仕事とか言ったそういう雑用を、特例として物に触れるようになった召喚獣がこなすといった具合だ。」
「僕のは、ちょっと特殊能力がついてるんだけどね。」
「そうなんですか?それってすごいですね。召喚獣って見た目と違って力持ちって聞きましたから、そんなことができるなら便利ですよね」
姫路さんが僕と明久を交互見ながら言う。
「あはは。そんな大したじゃないんだよ。」
明久が否定している。
「で、蒼空はどう特殊なの?」
「基本的には一緒だよ。痛みや疲れのフィードバックだってあるし。ただ、ちょっと戦闘能力が上がったくらいだよ」
明久に答える。
『おいおい。《観察処分者》ってことは、試召戦争で召喚獣がやられると本人も苦しいってことだろ?』
『だよな。おいそれと召喚できないヤツが2人いるって
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