Episode9:ヒロインすぎる……
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徒会長と知り合いなのか?ついでにお前も」
「んと、俺の記憶に間違いがなければ入学式が初対面だって言ってたかな?」
俺とレオ、そしてエリカと美月が見ている先では、達也と深雪さん、そして生徒会長が話しをしていた。どうやら、深雪さんに生徒会のお誘いらしいのだが、昼食時に達也と深雪さんの二人で生徒会室に行くことになったらしい。
「ああ、そういえばさっきの話しを聞かせてよ」
取り敢えず、あの三人の話しが長くなりそうだったので、ある程度の距離をおいて俺はレオに先ほどの話しの続きを促した。
先ほどの話し、というのは、どうやら昨日の帰りに一科生と一悶着あったらしい。
「あー。どこまで話したっけ?」
「んと、下校のときの話しからだよ」
俺がそう言うと、レオはああ、そうだったと言って溜め息をついた。
「っとな。下校のとき―――」
レオの話を要約すればこうだった。
下校の際、達也と共に帰ろうとする深雪さんを一科生の数人が引き止める。そして、その一科生の言い分に美月がエキサイト。とんとん拍子で口論、そして魔法の発動寸前まで。拳銃型のCADを起動させた一科生、というか俺と戦った森崎くんのCADをエリカが警棒で吹き飛ばす。それで、それに驚いた一科生の女子、というか入学式に知り合った光井ほのかが魔法式を展開。後に、生徒会及び風紀委員の介入、という一幕があったらしい。
その話しを聞いて、俺の感想はただ一つ。
「………問題児じゃん」
「うっせ。てか、ふっかけてきたのは一科のほうだかんな!?」
「分かってる分かってる。まあ、一科はプライドの高い連中だからね、仕方ないよ」
自分の本心を口にしたときの、美月の「隼人さんも一科生じゃ…?」というツッコミは敢えて無視する。
「せっかくですけど、あたしたちはご遠慮します」
と、そこでエリカのそんな声が聞こえた。どうやらあの三人の話しがコチラにも飛んできたようで、話しに夢中になっていた俺とレオは質問自体を聞き逃してしまったようだ。
「あの、会長さんが私たちも一緒にお昼はどうか、って」
そんな俺とレオをフォローしてくれたのは美月だった。そんな彼女にお礼を言い、ふとエリカの口調に疑問を覚える。
遠慮するにしてはきっぱりと断言している。この二人、なにかあるのだろうか。
「そうですか」
疑問を覚えた俺達を余所に、会長だけは変わらなかった。本物なのか作り物なのかよく分からない笑顔で頷く。
「じゃあ、深雪さんたちだけでも」
そう言った会長の目は、なぜか俺も見ていた。
「隼人くんは、放課後に生徒会室に来てね?摩利がお
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