コードギアスR1
0139話
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タ連山、港での攻防戦と実質的にはブリタニア軍の負け戦と言っても過言ではない戦いが続いている。
「フッ、私がそう何度も同じ相手に遅れを取ると思っているのか? ギルフォードやダールトンという頼れる部下もいる。……それに、私にはお前がついているしな」
「ん?」
最後に何か呟いたような気もしたが、聞き返すと黙って首を振って答えられる。
「ダールトンからの要望で、藤堂の処刑は枢木に執行させる予定だ。ダールトンの奴め、余程枢木の事を買っているのか手柄を立てさせたいらしいな」
なるほど。藤堂とスザクの関係には気が付いてないのか、あるいは気が付いていていわゆる踏み絵としているのか……コーネリアの口調から考えると前者のようだが、スザクにとっては辛い選択になるだろう。原作通りに黒の騎士団が救出に来れば藤堂も助かるだろうが……果たしてどうだろうな。
翌日。俺は特派が間借りしている大学へとやってきていた。昨日の夜にロイドからランドリオンに関して相談があるから明日にでも来て欲しいとメールを貰った為だ。……本音はガーリオンの事を聞きたいんだろうが、その辺はコーネリアが禁止しているのでどうにもならないんだろう。
「あら? アクセルさん?」
俺の姿を見つけたセシルが声を掛けてくる。その手には紅茶セットを乗せたトレイを持っている。
「ロイドに呼ばれて来たんだが」
「え? ロイドさんに? いえ、その……今はちょっと」
何やら慌てているセシルだが、都合が悪かったのか?
「用事があるようなら出直してもいいが?」
「ええ、そうですね。そうして貰えると」
「あー、来た来た来た! こっちだよ、こっち!」
セシルの声を遮るようにロイドの大声が響く。声のした方を見てみると、いつものように白衣を羽織ったロイドがいた。それはいいのだが、その向かいにはあまりに場違いなドレスを着た女の姿がある。その2人の姿を見てピンとくるものがあった。ロイドとミレイのお見合いか。このイベントが行われているとなると、既にシャーリーはルルーシュのギアスにより記憶を失っているのだろう。……もっとも、俺がマオを吸収してしまった事であのイベントにどんな変化があったのかは分からないが。
「はぁ……しょうがないですね。アクセルさんもどうぞ」
溜息を吐いたセシルが俺を誘うので、ロイドの方へと歩を進める。
「アクセルさんの分の紅茶も用意してきますので、ちょっと待ってて下さいね」
「ああ、悪いな」
「いえ、どうせロイドさんが無理を言ったんでしょうから、気になさらないで下さい」
ミレイとロイドに紅茶の用意をしてからその場を去っていくセシル。本当に気の利く性格をしているな。頭が良く気配りが出来て、尚且つ性格もいい。ロイドに
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