コードギアスR1
0139話
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と悪戯心が湧いてくる。
「何か仰りましたか、姫様? 私に何か至らぬ点があるのなら是非ご指摘下さい」
貴族が礼をするように、右手を左肩に当てたまま礼をする。
「むっ」
驚きの為か思わず言葉に詰まったコーネリアへと向かい、再度口を開く。
「どうしましたか、姫様? 第二皇女ともあろう方がそのような……駄目だ、これが限界だな。自分で言ってて背筋がゾワゾワしてきた」
「くっくくくく……これ程敬語が似合わん奴も珍しいな」
「ええ、全く。私など、最初はアクセルがおかしくなったのではないかと思いましたよ」
ダールトンとギルフォードが俺を見ながら笑っている。ユーフェミアも同じく笑みを浮かべているが、コーネリアだけは憮然とした表情をしていた。
「……アクセル」
「どうした?」
「確かにお前には敬語は似合わん。これからは敬語を使う事を禁止する」
「おいおい、幾ら何でもそこまで言わなくてもいいだろうに」
「いや、アクセル。姫様の言う事はもっともだ。私も姫様の意見には賛成だな」
ギルフォードの言葉に、ダールトンとユーフェミアも笑いながら頷いている。
俺が道化になったが、重苦しい空気が無くなったんだし良しとするか
「藤堂? それってあれか? 奇跡の藤堂と言われている、日本解放戦線の」
ユーフェミアの騎士に対する話が出てから数日後、コーネリアの執務室に呼ばれた俺が聞かされたのは藤堂の捕獲に成功したというものだった。
「ああ。さすが奇跡の藤堂と言うべきか、こちらの被害も大きかったがな。これで日本解放戦線はその拠り所を失うだろう」
「……確か、藤堂には四聖剣と呼ばれている部下がいた筈だが、そっちは?」
俺のその言葉に微かに眉を顰めるコーネリア。
「逃がした、か」
「ああ。だがいくら四聖剣と呼ばれていても、リーダーである藤堂がいないのではそれ程大事にはなるまい」
「そうか? 黒の騎士団に接触するという可能性もあるが」
ブリタニアと日本の戦争で唯一ブリタニアに勝利した『厳島の奇跡』それを実行したのが藤堂で、ゼロが現れるまではテロリスト……レジスタンスの精神的支柱として扱われてきた人物だ。それが着々とその勢力を伸ばしている黒の騎士団と手を組むとなるとその脅威はかなりのものになるだろう。
そして黒の騎士団に接触した四聖剣はまず間違いなくそれを狙い、原作通りに藤堂の奪還を企む筈。
「その可能性もあるが、私としては歓迎したい所だな」
「歓迎?」
「ああ。エリア11中に散っているよりも、一ヶ所に集まってくれた方が纏めて対処出来る」
「なるほど、そういう考えもあるか。だが、相手はあのゼロが率いる黒の騎士団だ。その手強さは身に染みているだろう?」
ナリ
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