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或る皇国将校の回想録
第二部まつりごとの季節
第三十三話 備えあれど憂いあり
[前書き]

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新城直衛 戦災孤児であるが駒州公爵・駒城家育預として育てられる。
 敗戦後の政争により近衛少佐に就任する。

窪岡敦和 前陸軍局人務部長にして軍監本部戦務課長である陸軍少将
駒城家長男である駒城保胤陸軍中将の友人

馬堂豊久 駒州公爵家重臣団の名門馬堂家嫡流
 陸軍中佐であるが大規模混成聯隊の聯隊長が内定している

大辺秀高 陸軍少佐、馬堂豊久の父である豊守の部下の遺児
馬堂豊守が後見人を務めていた。軍監本部戦務課勤務

堂賀静成 軍監本部情報課次長の陸軍准将 豊久の元上司であり、
情報将校としてのイロハを教え込んだ恩師。

特高憲兵 陸軍の情報機関である特設高等憲兵隊の隊員
 軍監本部直轄であり事実上、情報課の指揮下にある。

馬堂豊守 馬堂家当主の長男にして豊久の父。兵部大臣官房総務課理事官の陸軍准将
     輜重将校だが若いころに膝に弾を受けており後方勤務専門となっている。

弓月由房 内務省第三位の内務勅任参事官。前警保局長
 故州伯爵であるが衆民官僚を取り纏めて派閥を構成している。

弓月茜  弓月家次女 馬堂豊久の許嫁。実際コワイ
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