二十話〜交渉中〜
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なったみたいでよかったわ。……それで、ロストロギアの話をしていたのだけれど、よく、三個もジュエルシードを見つけられたわね」
「いえ、外を散歩していたら少し気になる魔力反応があったので、デバイスに危険かどうか判断してもらって、危険だから封印してまわっていただけですよ」
実際の所、俺自身の力で封印してるけどな。まあ、ルナにも封印魔法は入っているから嘘ではない。
「優秀なデバイスでよかったわね。……だけど、少し不思議なところがあるのよね」
「……不思議なところ、ですか?」
ようやく、舌が適応してきた超甘いお茶を飲んで、一息を吐く。
うん。甘い。ここまで甘いならホットケーキとか、パンが合いそうだ。
別に、俺自身管理局に敵対しようという意思はないため、特に気張る必要も無いのだが、如何せんこの地球出身という肩書きと、この年齢不相応な考えに、相手が諸手をあげて歓迎。というわけにもいかないだろう。
目を開けると、リンディさんは笑みを崩さぬままこちらに顔を向けている。
……だが、さっきとは違ってその目には警戒の色が見て取れる。
やはり、ちっとも相手を出し抜くことも警戒を解くことも叶わなかったらしい。
まあ、特に俺の話術に罠が張られているわけでもなく、ただ疑問に思われない程度に俺の情報を開示しただけだから当たり前だとも思えるのだが……。
………魔眼を使う必要もないか。
魔眼を使えば、相手の意識を気づかれずに誘導出来るが、それはいざという時でいい。
なら、素直に嘘を吐くか。
「……どうぞ、話して下さい。僕の分かる範囲であれば、答えます」
無論、実験動物にしようという人が出てこない範囲までの情報、ではあるがな。
さすがに、モルモットを何回もしたくはない。
「ええ、それじゃ話すわね。まず、邦介君はこの星、第97管理外世界で生まれたのよね?」
「はい。ちゃんと地球で生まれましたよ?」
一回目と今回はね。
「あなたが来る前にここで話していた高町さんにも聞いたんだけど、この星には魔法文化は本当に無いのよね?」
「はい。普通に魔法なんて言葉は空想上の産物としてでしか存在してませんよ」
「そこで、気になったんだけど……。高町さんは魔法世界から来たユーノ君が持っていたデバイスをもらうことで魔法に目覚めたわ。だけど、邦介君の話を聞いた限りだと、どこにも魔法の接点は無い。……それで、邦介君はどこでその首に掛けてあるデバイスと魔法の知識を手に入れたのかしら? しかもさっきの神白君達も同じように魔法とは何も接点が無いのに魔法を手にしている……これはどういうことかしら?」
やっぱり来るよね。この質問。だけど、一応全く問題は無い。
ちゃんと、リニス、ルナと一緒にこの質問をされた時も含めて俺の設定は考えてある
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