第八十三話
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したみたい…後は頼んでいいかな?なのは」
「うんっ!大丈夫。攻撃が当たるのならば負ける要素は全く無いものっ!」
「油断は禁物だよ」
それも分かっているとなのはは言うと、レイジングハートの穂先をアーサーに向けた。
「それに、わたし達の命を狙ったんだから、それ相応の物を貰わないとね」
なのははまつろわぬアーサーの権能を奪う気のようだ。
「Grrrrrrr…」
ザッ
なのはが先に地面を蹴ると、触発されるようにアーサーも地面を蹴った。
「はっ!」
「Guraaaaaa!」
斬り結ぶ両者。
しかし、槍と片手用直剣。リーチの差、点と線の攻撃の差、後は暴走しているのか言葉さえ発する事の無いアーサーとの思考能力の差でジリジリとなのはが押していく。
荒れ狂う野獣の如きアーサーの剣戟を最小の動きでいなし、隙を突いてアーサーにダメージを与えてくなのは。
何とか防戦するアーサーだが、それも終わる。なのはのバインドに捕まってしまったからだ。
『レストリクトロック』
「Grrrrrruu」
「はぁっ!」
四肢を拘束したなのははもがくアーサーを離すまいと何重にも捕縛。その隙に『練』で体内のオーラを爆発させる。それを『硬』でレイジングハートの穂先に集約させると地面を蹴ってアーサーの四肢を切り落とし、止めとばかりにその胸を穿った。
ザシュ…ザーーーーーーッ
レイジングハートの刀身はアーサーの心臓を突き破り、引き抜いた拍子に血の雨が降る。しかし、それもなのはに掛かる前に光の粒子と成りなのはへと吸収されていった。
「終わったようね」
「うん。…狂化してなかったらもっと強かったんだろうけどね」
「さて、こっちは終わったし、アオさんかフェイトちゃん達のどちらかへ援護に向かわないとだね」
とは言え少し残念そうな表情ではあった。
「そうだね…とは言え、今の私は隻眼だから、戦闘行為は厳しいかもしれないけれど」
「じゃあわたしとアーシェラがフェイトちゃん達を追うから、ソラちゃんはアオさんと合流でいいかな?」
「それじゃそれで」
戦闘が終わり、これからの検討も終わると封時結界を解き、ソラ達はそれぞれ飛び立った。
◇
『それでははじめようぞ』
と、開戦の合図のように、メルカルトは手に持っていた一対の棍棒、ヤグルシとアイムールを地面に打ちつけた。
「おわっ!」
「きゃっ!?」
「護堂っ!」
「草薙護堂っ!?」
悲鳴を上げる護堂、祐理、エリカ、リリアナ。
爆音を撒き散らしながら衝撃波があたりを襲い、護堂達だけでなく、フェイト、シリカも吹き飛ばされるように宙に舞ったため、両者とも直ぐに飛行魔法を行使する。
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