第八十三話
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…
1対2の剣戟が続く。
ソラとなのはが連携しながら騎士と打ち合っているが、ソラ達の攻撃が通る事は無いし、相手が攻撃を入れようとする瞬間にはシューターでけん制しているのでこのこう着状態がしばらく続いている。
打開策のない戦いを上空から3対の目が見下ろしていた。
「攻撃が当たらないのは厄介ね」
「そうだね。相手の攻撃手段は手に持った剣のみのようだけれど、こっちも攻撃の手段がない…これはマズイよね。持久戦に持ち込まれたらどちらかのオーラが尽きた瞬間が勝負の分かれ目だろうけれど…」
ソラの言葉になのはがそう分析して返した。
そう、あの火遁で相手の視界を奪った瞬間にソラとなのはは影分身を行使。それを残して本体は空へと上がって距離を取ったのだ。
大規模な攻撃が多い火遁の術は相手の視界を遮るのにも有効なのだ。
「流石はブリテンの赤き竜。アーサー王だな。その身に竜の属性を持ちつつも鋼の英雄であり、その不死性の象徴があのすり抜ける能力であろうよ」
と、アーシェラが洩らした言葉。
その言葉にソラとなのはが微妙な表情を浮かべている。
「………」
「………」
「何だ?どうかしたのか?」
「ねぇ、アーシェラ。アーシェラはあの騎士の正体に気がついていたの?」
「まあな。噂でグィネヴィアがまつろわぬアーサーの招来に成功したと聞いた事があったし、目の前でかの神気を感じれば魔女の始祖たる妾には分かろうものだ。だが、それがどうかしたのか?」
「正体が分かっているなら早く言ってくださいっ!」
なのはが憤慨した。
「む?どうしてだ。奴の能力は見切っているではないか。アーサー王は不老不死であり、その身を傷つける物は無かったと言う。確かに透過されれば傷の付けられようも無いな」
「そうね、確かにアーサー王は不老不死だったと言われているわね」
アーシェラの言葉にため息を付いてからソラが言葉を発した。
「でも、アーサー王は死んだのよ」
「そのような事は知っている。『アーサー王の死』であろう」
アーシェラが思い出したように答えた。
「そうだよ。それが分かっていればこんなに悩まなくても済んだかもしれないのに」
と、なのは。
「どういう事だ?」
「不老不死であるアーサー王は死んだわね。どうしてかしら?」
ソラがアーシェラに問う。
「……鞘を盗まれたからだろう」
ソラの問いかけにアーシェラが答えた。
「正解」
「つまり、アーサー王に不死を与えていたのは聖剣の鞘であったと言う事だね」
ソラがアーシェラに頷き、なのはがアーサー王の死の原因を取り上げた。
「やっと攻略の糸口が見えてきたわ」
「どうやってアーサー
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