第3話
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物が見えてきた。周囲を見ると、あちこちに女子学生が歩いている。どうやらあれが七浜学園の校舎のようだ。揚羽様の先にピンク色のロングヘアーの女子学生と執事服を着た青いショートカットの人が歩いている。
すると揚羽様が、ピンク色のロングヘアーの女子学生の隣で止まる。俺と小十郎は、速度を落として揚羽様の後ろで止まる。小十郎は肩で息をしている。急いで、呼吸を整えている。
「我が友夢よ!おはよう!今日も学舎でしかと頑張ろうでわないか!」
「おはよう。揚羽ちゃん。今日も元気だね!」
「我はいつでも元気だかな!南斗星(ナトセ)殿もおはよう!」
「あははは。おはよう揚羽ちゃん。元気いっぱいだね」
「おはようございます!夢さん。南斗星さん!」
「小十郎君もおはよう。ところで揚羽ちゃん。小十郎君の隣にいるのは誰かな?」
ピンク色のロングヘアーの女子学生が俺を指差す。先程から俺に視線が集中していたが、更に視線が増えた。
「おお!我が友夢には紹介していなかったな。こやつは不動悠斗。我の新しい侍従にして伴侶になる男だ!」
「おはようございます。不動悠斗と申します。夢お嬢様、以後お見知りおきください」
「あ、おはよう。へぇ〜新しい侍従さんか。それで、伴侶になるんだ・・・ って!えぇぇぇぇぇ!!」
「ゆ、夢!落ち着いて!」
夢お嬢様の表情が激しく変化する。周囲を歩いていた女子学生も驚いている。
「だ、だ、だって!揚羽ちゃんに伴侶がいるんだよ!?夢と同い年なのに!」
「あ、1つ訂正させていただきますが、俺はあくまで伴侶候補であって伴侶ではごさいませんので。そこだけは間違いのないように」
キチンと訂正しておかないといけない場所は訂正しておく。揚羽様をチラリと見ると、軍配で口元を覆って隠しているがおそらく不機嫌になっているだろう。
「あ、そうなの?よかったよ〜いきなり伴侶とか言われたら、お祝いの祝辞を考えなきゃいけないから焦ったよ」
「いや。夢殿。悠斗が恥ずかしがっているだけだ。いずれは、我と結ばれる運命にあるのだからな!」
皆が見ている前で堂々と宣言する揚羽様。俺は否定するのも面倒なので、黙って立っている。
(うん?なにか、変な視線を感じるぞ)
顔を動かして周囲を確認すると、此方に向かって二人の女子学生が歩いてきた。一人は茶髪で活発なイメージの少女だ。
もう一人は、緑色のロングヘアーので眼鏡をかけた少女だ。
「おはよう夢!南斗星!」
「おはよう夢。南斗星さん」
「あ。ケイにミィ!おはよう!」
「二人ともおはよう」
夢お嬢様と南斗星さんが二人と挨拶を交わす。
ケイと呼ばれた少女と、ミィと呼ばれた少女が二人の側にやって来た。
「よう揚羽
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