第3話
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放つ小十郎。なんだか、必殺技のような言い方だが威力は普通のパンチにしか見えないのだが。
ヒュームさんが、小十郎の前に立ち向かい合う。
「小十郎。元気なのは良いが、まだまだ甘いぞ。確りと力を込めて放つのだ!」
「はい!分かりました!」
「うむ。ならば良い」
それから10分程拳を打ち続ける。ヒュームさんが「止め!」と声をかける。次のステップに進む。
「よし。次は模擬戦を行う。揚羽は俺が相手をしよう。悠斗は小十郎と相手をしてやってくれ」
「よろしくお願いします!今日こそは勝たせてもらいますぞ!」
「はい。分かりました。小十郎。よろしくな」
「ああ。よろしくお願いします」
俺と小十郎は、ヒュームさんと揚羽様から離れてた場所で互いに向かい合う。
「じゃあ、始めるぞ。準備はいいな?」
「ああ!負けるきはしない!」
「「なら。行くぞ!」」
俺と小十郎は掛け声と共に模擬戦を始める。
先ずは小十郎が俺に接近してきた。
「先手必勝おおお!!くらえ!手刀16回斬りいいいいいい!!」
小十郎の両手で津波の如く、怒濤の勢いで手刀が放たれる。俺はそれを体を軽く動かしならが回避する。常人ならば見切るのは難しいだろうが、一定以上の実力がある武人や軍人には通用しない。 ましてや俺には、スローモーションで動きが見えているから余計に当たらない。
「どうした悠斗!俺の技に恐れをなしたか!?」
「いや、小十郎。俺当たってないからな」
「言ったな!くらえ!」
怒涛の勢いで放っていた手刀を止め、行きなりジャンプした小十郎。
「ジャンピングソバットおおおおお!!」
いきなり回転蹴りを放つ小十郎。俺は伸びてきた小十郎の右足を右手で掴んで、一本背負い投げする。小十郎の勢いを利用して投げた。
「ぐぅはぁ!」
床に顔面から叩きつけられる小十郎。無論、受け身がとれるように投げたため、顔面に怪我をすることはない。案の定ゆっくりとだが、小十郎は立ち上がった。
「大丈夫か小十郎?」
「ああ!受け身はとったからな!だが、ダメージは食らったが、真の執事はピンチになってからが本領なんだああ!!」
互いに距離が開いているため、小十郎が駆け出して俺に向かって突進してくる。
「くらえぇぇぇぇ!!ベッドバッドクラァァァァッシュゥゥゥゥゥ!」
小十郎が駆け出した勢いを付けたまま、人間魚雷の如く頭突きを放つ。
俺はそれをひらりと体を半身ずらし、片足を小十郎の足に引っかける。
「な!うわぁ?!」
ドゴンと鈍い音と共に小十郎が壁に激突した。体をくのじにさせて、床にダウンする小十郎。頭の上に星が回っている様に見えた。
「あ、揚羽様。も、申し訳ご・ざ・いませ
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