第四話
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第四話 先生達は
博士に対するのはクラウンから今田先生と今日子先生になった、だが先生達はいつものどかにお茶を飲むばかりだった。
三時には本場イギリス式の三段ティーセットを楽しむ、今日子先生はロイヤルミルクティーを飲みつつ今田先生に尋ねた。
「新入生の娘楽しみよね」
「そうね」
今田先生も明るい笑顔で返す。
「噂では凄くいい娘だっていうけれどね」
「その娘が来てくれて」
そしてだというのだ。
「五年の子は七人ね」
「ええ。学年単位だと一番少ないけれど」
華奈子達が実は一番少ない学年なのだ。
「それでもね」
「いい娘達よね」
「素直で魔法も好きで」
それでだというのだ。
「凄くいい娘達よ」
「そうよね。だから博士のお相手も出来たけれど」
「あの博士も相変わらずよね」
「本当にね」
博士の話にもなる。先生達の今の口調は博士を知っているという感じだった、それで今田先生はこうも言ったのだった。
「それで博士またおかしなことしてるから」
「何か町の不良を捕まえてよね」
「趣味で惨殺してるの」
それを実に自然に行うのが博士だ。
「それを止めないといけないから」
「それでなのね」
「このティータイムの後は」
「高校二年の娘の授業よ」
今日子先生はそれがあると話した。
「私が出るから」
「あっ、私も中学三年の娘に教えるから」
「それでよね
「ちょっと時間がないわね」
二人でのどかに話す。
「それじゃあ晩御飯の後で」
「博士のところに行ってそれで」
「止めてもらいましょう」
「二人で行ってね」
こう話してだった。
先生達はお茶を飲み三段ティーセットのスコーンとサンドイッチにケーキを楽しんだ、その味は本場の味を遥かに凌駕していた。
今日子先生は実際にこう言った。
「やっぱりティーセットも日本のものの方がずっと美味しいわね」
「紅茶もね」
「お水に素材や調味料が全然違うから」
「味は日本の方が上ね」
「そうなるのよね」
二人で穏やかな雰囲気の中で幸せに紅茶やお菓子を楽しんでだった。そのうえで博士との戦いに赴くことを決意していたのである。
第四話 完
2013・1・20
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