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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
坂の両側
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です。」
「副隊長は?」
「全く繋がりません。中垣さんも繋がらないと言っていました。」
あの二人はまだ仲が悪いな。
「美香副隊長。」
近づいてきたのは前回対戦したときに謝罪してきた一年生の小早川さん。
「文教の生徒会長から連絡がありまして、中垣隊長派がこちらに向かっている最中に外川副隊長派と戦闘になり反大狩流を掲げた副隊長派がこちらに向かっているそうです。」
えぇー。
文教も反大狩流に参加してるんだ。
「それじゃあ私たちで叩くわよ。西住先輩。ここは頼みます。」
美香は後方に待機させていた戦車に行ってしまった。
「それじゃあ熊本中央の隊長に挨拶にいこうか。
私は熊本中央の校舎に向かって戦車を走らせた。
「梨華。熊本中央の隊長はこの人みたいだよ。」
裕香がタブレットを見せてきた。
「熊本中央高等学校戦車道隊長遊佐千紘。小学校の友達と一緒に戦車道をしていたことがあるため隊長に抜擢された。と書いてあるよ。」
私は彼女の名前に聞き覚えがあった。
西住家に泊まりに行ったときのことである。
彼女はみほと一緒に戦車に乗ってまほさんと戦っていた。
「ここにいるのが私ではなくみほだったらどれほど喜んだことか。」
私は小さな独り言を言った。
「いましたよ。」
裕香はまた梨華に報告する。
「降りて挨拶しましょうよ。」
裕香は何気に楽しそうだ。
「全員降車。」
私は一様指示を出した。
そして戦車の外に出ると、遊佐さんが話しかけてきた。
「どこかでお会いしたこと有りますか?」
私は会ったことがあったが、
「無かったと思います。私は大洗女子学園の大狩梨華です。こちらが襲撃されると聞いてやって来ました。」
無いと嘘をついて乗りきろうと考えた。
「そうですか。実は小学校の頃に会った友達に似てて。名前も癖もすべて同じ人がいるなんてビックリです。」
それって。
私のことを覚えてるんじゃん。
「それでも別人っていいきる?」
言い切るのが不可能だと感じてきた。
「副隊長、諦めてください。」
梨華のことを副隊長と今も呼ぶのは一人しかいない。
はやの戦車の操縦士であるみのり。
「わかったよ。千紘さんお久しぶりです。」
観念して私は久しぶりと言った。
今年は知り合いによく会うと思うよ。
「梨華さんもなにも変わっていませんね。とくに人を騙せないところが。」
最後の一文は余計だ。
「でも梨華さんが来てくれて頼もしいです。」
千紘さん私が見たなかでは一番の笑顔で私を見ていた。
「ところで他の護衛は?」
私たち以外には見当たらなかった。
「室蘭水産の方が先ほど黒森峰が入ってこないように対策を考えながら出陣してましたよ。」
ちょっと待って。
ここに来てるの全て私たちと戦った学校じゃん。
「とにかくなかにどうぞ。室
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