衛宮切嗣
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を見ると……ついな」
そう、怒りマークを浮かべ優しく謝ってくれた。
……僕って、本当にバカ。
○○お説教中の為、暫くの間「根源」への道を探しながらお待ち下さい○○
十分後、こってり搾られ、ぐってりしたシャルロットがいた。
「……はいすみませんもう今後何が有ろうと廊下は一切走りません本当に反省してます勘弁して下さい」
いや、軽く精神崩壊していた。根源にたどり着いたのは、我々ではなくシャルロットだったか……
「全く……人に当たって相手だけでなく、自分も怪我をするかもしれんのだ。胆に銘じておけ」
まぁ、何だかんだで生徒を想って故の言動の為、不快な気はしない。
漸く説教が終わったのか、千冬は頭をグシャグシャかきながら脳を切り替える。別に千冬は、シャルロットを説教するためだけに彼女を呼び止めたのではない。説教はついでだ。
「デュノア。衛宮を知らないか?幾つか訊きたい事があるのだが……姿がいっこうに見えない」
「織斑先生もですか……僕も探しているのですが」
最後は少し言葉を濁した。
本当に、切嗣が今どこに居るか解らない。何だか胸騒ぎがする。嫌な予感がするのだ。
「……デュノア。お前もか?」
「へ?何がですか?」
突然、千冬が会話の脈絡無く問い掛けた。疑問に疑問で返してしまったとしても仕方無い。筈なのだが、シャルロットには千冬が何を言いたいか薄々感づいてしまった。
「衛宮の事だ……妙な胸騒ぎを覚える」
……ついさっきまでシャルロットが感じていた、運動による汗が冷や汗に変わる。まるで、彼女達の不安を代弁するように。
――そして、それは現実のモノとなった。
「織斑先生!!」
突如、名前の知らない生徒の声が廊下に響いた。
「第8アリーナで……!」
その子は、息も絶え絶えといった風に、息を吐き出す様に喋る。
「落ち着け。第8アリーナで何があった?」
そんな生徒を落ち着かせる様に、千冬は肩に手をかけ、語りかける様にゆっくり――でも、顔は険しいまま――話しかけた。其が功を奏したのか、その生徒の言が漸くはっきりした。
「さっきまでオルコットさんと凰さんが模擬戦をしていたのですが、急にボーデヴィッヒさんが乱入して……」
そこまで聞くと、千冬は「よく知らせてくれた」と言い残し、猛然と走り出した。それに釣られて、シャルロットも急いで後を追う。
「織斑先生……」
「不味い……アレは強い……以上に加減を知らん。手遅れになる前に……」
千冬は知っていた。ラウラの実力を。1年の枠に収まらない、その人生を軍に捧げた故に得た彼女の実力を。状況さえ整えば、国家代表と渡り合うその異端さを……
数分後、第8アリーナに着いた彼女達が見たのは、シュヴァルツェア・レーゲンを展開させるラウラ・ボーデヴィッヒと……過剰な攻撃を受けた上に、ISが強制解
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