第一幕その二
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「あれ、そんな時間か」
「ああ、誰かな」
誰かが降りる音がする。それから店の中に若い背の高い男に連れられた美女がやって来た。すらりとして白銀と白のドレスに身を包んでいる。丸みを少し帯びた愛くるしい顔で黒い大きな瞳が印象的だ。銀色の髪を綺麗に上で纏めている。ロココ調の異様なまでに派手な髪型ではないがそれでも綺麗な形に纏めていた。
「さて、と」
若い男は黒く質素な服を着ている。騒がしい店の中を慎重に見回している。そのうえでその美女に声をかけた。
「まずは一休みするか」
「はい、お兄様」
「兄妹か?」
「そうみたいだな」
客達はそれを見て言い合う。
「ここがいい」
そう言って二人で向かい合って店の端の席に座った。そして注文をする。
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