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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第51話 油断大敵……分かっていたのに
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て蛇を出してしまったディーネが終始落ち込んでいました。
次の日。領を空ける父上とディーネが王都へと出発する準備を終え、リビングに皆が集まっている時にそれは起こりました。
「大変です!! アズロック様!!」
オーギュストが血相を変えて飛び込んで来ました。
「何事だ?」
「アルビオンで……アルビオンのサウスゴータで、モード大公とその配下一族。そして……エルフの死体が晒されました」
「な なに!?」
「モード大公……そして、アルビオン王家は異端だと」
(何ですかそれは!? ふざけるな!!)
冷静さを手放しかけましたが、何とか心を静めて話しを聞きました。
一言で言うと“アルビオン王家への脅迫が失敗した”と言う事です。原因はおそらく、貴族派と神官の発言力低下……いえ、信用の喪失です。証拠としてエルフの死体を出しても“王家が他所から持って来た死体だ”と言えば、国民や他の貴族はどちらを信じるでしょうか?
もちろんそれだけなら、原作の例もあるので脅迫に屈していた可能性が高いです。脅迫の内容に“今回の襲撃をアルビオン王家が支持”だけでなく、何らかの無茶な要求が増えたのかもしれません。
(また私の行動で歴史が歪んだのか)
頭によぎった雑念を、首を振る事で追い払います。それより心配なのが場所です。今サウスゴータには……
「父上!! 私はアルビオンに飛びます!!」
「分かった。気を付けて行くのだぞ」
「はい」
返事をすると、私はリビングを飛び出しました。
ティア(風竜ver)に乗りサウスゴータの宿部屋に到着すると、まるで私が使った身代りスキルニルの様にベッドに横たわるテファが居ました。そしてそんなテファを虚ろな見つめながら、マチルダがボソリと……
「わたし達は、ドリュアス領へ行くよ」
まるで独り言のように呟きます。私はそんなマチルダに「分かりました」としか答えられませんでした。
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