暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第51話 油断大敵……分かっていたのに
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拠を疑われ、調べられるとは思っていなかったでしょう。
それもそのはずです。現在のジョゼフ王子は、弟のシャルル王子が王位を継ぐのが当然と思っているはずですから。……そして原作と同じ
理由
(
たてまえ
)
(ネフテスとの不戦協定)で接触したビターシャルは、ジョゼフ王子にこき使われる運命にあるのでしょうか?
(とりあえずガリアの方は、下手に手を出さない方が良さそうですね。やれる事と言えば、何時でもフォローできるように幾つか手を打っておく位か?)byギル
(そうね。領で待ってるわ)byカトレア
一通り会話が終わったので、《共鳴》を切ってもらいました。
領に到着すると、父上と母上に現状を報告する事にしました。多少なら報告が遅れても大丈夫でしょうが、その信頼の上に胡坐をかいていると、折角の信頼を失いかねません。
「父上。母上。ただ今戻りました」
「良く戻った。待っていたぞ」
「お帰りなさい。ギルバートちゃん」
父上と母上の目が、早く報告しろと言っています。これ程の大事件ですから、早く情報が欲しいのでしょう。
「早速で悪いが……」
「分かっています。先ずは……」
アルビオンとガリアの件を、口頭で簡単に説明します。テファの事を報告する際には、父上と母上が出されると弱い
単語
(
ワード
)
(天涯孤独・味方が居ない等)を、さりげなく混ぜ込んでおきました。おかげ様で2人の眉間には皺が寄りっぱなしです。
「……以上です。報告書が必要なら、数日中に仕上げて提出します」
「分かった。報告書は念の為まとめておいてくれ。それと私は明日から王都へ行く」
「王都ですか?」
「同盟国であるアルビオンの混乱は、トリステインにとって最大の懸念事項だからな。それに弟が死んだのだ。立場と言う物があるだろうが、陛下も情報は少しでも多く欲しいだろう」
確かに経済と軍事の両面において、アルビオンの混乱はトリステインにとって不安の種でしょう。しかし、父上の本音は陛下の方ですね。
「それから一度行くと、暫くは帰って来れないだろう。私が留守の間はよろしく頼むぞ」
そのセリフは母上に言って欲しいです。……主な仕事内容が書類仕事でなければ、どんなに良かったか。そこから話は今後の対応にまで及び、かなりの時間が経過してしまいました。
「……っと、もうこんな時間か。話しも一通り終わったし、そろそろ食堂へ行こう」
そう。既に夕食の時間になっているのですが、徹夜と移動の疲れで辛いのです。正直に言って、このまま自室に直行して眠りたい。
「いえ。わた……」
「ギルバートちゃん。疲れていると思うけど、少しだけ皆の相手をしてあげなさい。慌ただしく出て行ったギルバートちゃんを、皆心配してい
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