暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第51話 油断大敵……分かっていたのに
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いるからです。

「ブノワ。2人の事は任せましたよ」

「はい。お任せください。」

「それから、あまり無理しない様にしてください」

 責任者と言う立場上、眠る訳にも行かず徹夜したのでブノワの目に隈が出来ています。

「それはギルバート様もですよ。寝ていない上に、風竜での移動です。事故などには、くれぐれもご注意ください」

 ここは言い返せないので、素直に頷いておきました。

「では、出発します。ティア」

 私の掛け声とともに、ティア(風竜ver)が飛び立ちました。

 ……後に禍根を残さない為の処置でしたが、この時無理やりにでも連れて帰れば良かったと思い知らされる事となります。

 言い訳にしかなりませんが、私はこの時ガリアの事で頭が一杯になっていて、全く余裕がありませんでした。シャジャルの死で、原作知識を過信する事の危険性は、理解しているつもりでした。……しかし、本当の意味で理解していなかったのです。

「ティア。《共鳴》を使ってください。カトレアとレンに連絡を取ります」

「応」

 返事と同時に、ティアが《共鳴》を発動しました。

(ん!? 《共鳴》が発動したの? ギル。聞こえる)byカトレア

(はい。聞こえていますよ。ティアとレンは?)byギル

(聞こえておるぞ)byレン

(問題無しじゃ)byティア

 様子から察すると、全員問題無く話せる状態の様ですね。

(ギル。アルビオンの方は如何なったの?)byカトレア

(ダメでした。ティファニアとマチルダは確保出来ましたが、シャジャルは死なせてしまいました)byギル

(……そう。そうなると原作の謎が一気に遠のくわね)byカトレア

(そうじゃの)byレン

(余り苛めてくれるな。吾も主も全力を尽くした結果じゃ。それよりもガリアの方は如何なっておるのじゃ?)byティア

(ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの)byカトレア

(すまぬの。それと、ガリアの方の状況じゃったな……)byレン

 そう言ってレンが報告して来た事を簡単にまとめます。


 シャルル王子を次期国王にと考えている者達……所謂シャルル派は、以前大きく分けて4グループに分けられていました。(名前は私が適当に付けたので、苦情はご勘弁お願いします)

 一つは、親シャルル派。
 純粋にシャルル王子を慕う者達です。代表的な人物は、原作に出て来たバッソ・カステルモールですね。数は全体の2割程度ですが、全体的にモラルが高く優秀な人材がそろっています。その殆どが下級貴族ですが。

 次は、求利権派(きゅうりけんは)
 要するに、利権を求めてシャルル王子に近づいて来た者達です。シャルル王子に多大な援助を行い、恩を
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