Fとの遭遇・出逢いはいつも突然に
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かったものの、その場で力尽きてしまい結果、翔子の世話になってしまったという訳だ。
「そう言えば、この子『ファング』って言うの?」
「え?あ、うん…。」
翔子が飛び跳ねている恐竜型ロボットを指差す。物思いにフケっていたフィリップは面食らう。
「へえ〜よろしくね!ファングちゃん!!」
『クワッ!!』
機嫌良さそうに吠えるファング。
「そうだファングちゃん。学校に来てみる?」
『クワッ?』
首を傾げるファング。
「ん〜用は私についてくる?って事。」
『クワッ…』
どうやら迷っているようだ…。そして、フィリップを仰ぐ…。フィリップも少し考えると…
「行っておいでファング。その代わりあんまり遠出しちゃダメだよ。」
『クワッ!!』
あっさり了承。ファングも嬉しそうに飛び跳ねる。
「ありがとうフィリップ。さぁ、行こう!ファングちゃん!!」
『クワッ!!』
再び翔子の肩に乗るファング。二人とも嬉しそうだ。
「あ!そう言えば…」
フィリップが何かを思い出したようだ…
「銀色のトランク知らない?こんくらいの…」
手振りを使って翔子に聞いてみたが…
「え?知らないよ?」
顔がみるみる青ざめていくフィリップ。
「平気、平気!大事な物だったら私も一緒に探してあげるから。今は安静にしてるのよ。」
それを慰める翔子。
「じゃあ、私は学校に行くから。またくるからね。」
そう言って翔子は病室を出て行った。
「ふぅ…」
息をつき、再びベッドに寝転がるフィリップ。医者などが来て色々聞かれると面倒だから毛布にくるまる。
(ドライバーとメモリが見つから無いのは不味いけど今は休もう…。でも、管理局よりは早く見つけないと…)
毛布の中で物思いにふけるフィリップ…。そのうち、眠気が襲ってきてまた眠ってしまった…。
だが、彼は気がついてなかった…。病室の出入口の影に赤毛の少女が様子を伺っていたことを…
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