Fとの遭遇・出逢いはいつも突然に
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」
後を追う翔子。どんどん奥に入っていくロボット…。
「もう…」
そして、彼女らの目の前にビニールシートの塊が現れる。ロボットもその周りで飛び跳ね回る。
「これを剥がせばいいの?」
正直、怖いがどんどん心の底から好奇心が沸いてくる。
(ちょっとだけなら大丈夫だよね?)
そして、シートの端を掴み少し捲ってみると…
「!!」
その中にくるまれていたのは自分とさほど年端の変わらぬ少年だった。
「きゃ!?」
思わず後退りしてしまう。
(は、早く…救急車呼ばないと…)
一目散に駆け出す翔子。
これが彼女の始まりの夜の始まりだった…。
翔子が少年を見つけてから数時間後…
海鳴病院…
「うーん…」
一人の少年が目を覚ます。
「うっ!?」
痛みを感じた自分の体を見てみると腕や至るところに包帯やガーゼがつけられている…。
(ここは…)
ふと、自分が寝ているベッドに女の子が突っ伏しているのが分かる。それと、その隣に…
『クワッ!!』
「ファング!」
小さな恐竜のロボットが飛び跳ねていた。その横で少女が突っ伏している。
「むう?うーん…あ!起きた?」
声を張り上げてしまったためか少女が目を覚ましてしまった…。
「あぁ…ええと……君は?」
「自己紹介する時は自分からってママに習わなかった?」
頬を膨らませる少女。少年は慌て自分の自己紹介を始める。
「ぼ、僕の名前はフィリップ…。フィリップ・ライトだ。これでいいかな…?」
しかし、少女は依然として頬を膨らませたままだ…。
(不味かったかな…?)
そう不安に思った瞬間…
「よく出来ました♪」
そう言ってニコッと笑うとフィリップの頭を撫でる。
「あの…ちょっと……」
「ウフフ♪私の名前は左舷翔子。よろしくね。」
フィリップを撫でながら自己紹介をする翔子。とても嬉しそうだ…。
(結局、やられちゃったんだ…。)
そう自分は負けたのだ…。運良く見つからな
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