十九話〜ジュエルシード売りの少年〜
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避けられるんだが……。
全く、俺にはこんな交渉染みたことなんて出来ないんだけどなあ……。
とりあえず、この後行われるであろう会話で手に入れておきたい事は何にしようか。
まず、魔導士になろう。魔導士にならなければお金を稼げない。出来れば俺に合ったものが見つかれば良いのだが……。
後は……あれ、何もねえな。
……ああ、あったよ。A‘sを終えるまで俺を管理局に入れないようにして欲しいってことかな。
まだ、自由に動けないと都合が悪い。
そこまで考えたところで案内をしていたハラオウンが歩みを止めた。
「ここにかあ……艦長がいる。さあ、入ってくれ」
「分かった」
「艦長、来てもらいました」
そこには盆栽、茶釜などの和風のものを目に映るもの全てを家に置いたような感じがする。
そして床は畳、壁はメタリックに光る船全体の内装と同じもの。
正直言ってバランスが合わない。
やるなら扉は襖。壁は砂壁にしてもらいたいものだ。
服装はまあ、仕方がないとしてもそこまでは頑張ってほしい。
「こんにちは、私はリンディ・ハラオウン。このアースラの艦長をしているわ。あなたは?」
「僕の名前は門音邦介。私立聖祥大学付属小学校の三年生です」
「あら? 高町さんと同じ学校なのね」
「はい。そこのとこは置いといて、渡したいものがあるんですけど」
「もう、本題に入るのね。クロノから聞いているわ。ロストロギアを持っているって?」
「はい。ここに三つあります」
「よく集めたのね。封印はされてあるのかしら?」
「うちのデバイスが優秀なので出来ていますね」
「そうなの。壊れた時はうちの所で直してもらいましょうか?」
「そうさせてもらうとありがたいです」
そこで、出されたお茶と思われる物を飲む。
思わず吹き出しかける。
忘れていた。この人の出すお茶って何故か角砂糖をたくさんいれてるんだった。
普通のお茶からは予想外の味がしたから驚いた。
っていうか、他人のお茶にも角砂糖を入れるとは思わなかったぞ。
「……甘いですね」
「そう? 美味しいでしょ?」
「いや、美味しいのは美味しいんですが、緑茶とは思えませんよ?」
「そうかしら……、それはそうと門音君。あなたはロストロギアのことは知っている?」
「いえ、知りません」
「え?」
「え?」
俺、知ってるって言ったことないよ?
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