第二章 A's編
第四十九話 『思い出される記憶。生まれる謎』
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って! “必滅の黄薔薇”!!」
弓から放たれた槍はディルムッド・オディナの二槍の破魔の紅薔薇の片割れで概念としてはいかなる手段を以てしても治癒不能の傷を負わせる呪いの槍だ。
唯一それを破るとすれば槍を折るか存在を消すかの二択しかない。
そんな呪いの槍をシホは仮面の男に放った。
距離はあったがそんなものはすぐになくし仮面の男も気づいたがそれは遅く左肩が抉れる感じに掠っていって地面に突き刺さった。
そしてシホはすぐにフェイトとシグナムの方へと向かう。
「くっ…仮面の男は逃げたか」
「シュバインオーグか。テスタロッサの事を頼む。それとすまないと伝えておいてくれ」
「…わかったわ」
「ではな」
そうしてシグナムはアーチャーの方へと向かっていき撤退した。
アルフとなのはも遅れてやってきた。
「…ごめんなさい。私がアーチャーに手こずっている間に仮面の男にまんまとフェイトの魔力を奪われてしまったわ」
「ううん。私も仮面の男を逃しちゃったから…」
「それより早くフェイトを医務室に連れて行こう!」
「そうね」
「うん!」
そしてシホ達も気絶しているフェイトを抱えて帰還するのだった。
それとシホはゲイ・ボウを布に包んで回収することを忘れずにした。
◆◇―――――――――◇◆
Side エミヤ
私は今鷹の姿に戻りシグナムと共に撤退中である。
しかし私は未だに困惑している。
シホ・E・シュバインオーグとの戦いであちらがなにかの魔術を執行したのか私と奴の記憶がお互いに交差した。
そのおかげで私も記憶を全部思い出すことができたが、だがそれは新たな疑問を生んだ。
どうして私はイリヤの体から抜け出してしまったのか?
あの体に宿っている魂は本当は誰なのか? 衛宮士郎なのか、それとも他の…。
いかんな。考えるだけで更に混乱してしまう。
今はこの話題は私の胸の中に留めておこう。
今、皆に記憶を取り戻したことを話すのはまだ秘密にしておこう。
混乱を誘うだけだからな。
「どうした、アーチャー? シュバインオーグと戦ってなにかあったのか?」
「…ああ。だが今はまだ混乱しているのでね。時が来たらその時に皆に真実を伝えよう」
「………、わかった」
どうやら分かってもらえたらしい。だがいずれ真実をあの娘と共に話し合うことになるだろうが今ははやてを救う事を念頭に考えていこうとする。
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