第二章 A's編
第四十九話 『思い出される記憶。生まれる謎』
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としたけど私の周りにバインドが発生して捕まっちゃった!?
ヴィータちゃんは何度か仮面の男の人と言い争っていますが何かを言われてそのまま撤退してしまった。
なんとかバインドをブレイクして二人がいた方を見たけどもうどちらもいませんでした。
レイジングハートが私に謝ってくるけどこれは私のミス…。
それより…! 仮面の男の人が来たってことはフェイトちゃんが危ない…!
◆◇―――――――――◇◆
………時間は少し遡り、シホとアーチャーは戦闘を繰り返していた。
双剣を打ち合いながら、
「それで、あなたは記憶を取り戻せたのかしら?」
「…いや、芳しくないな」
「そう…ならやっぱりこの方法で思い出させるしかないわね!」
シホは前はエミヤとの戦いで無意識にエミヤの記録を覗いてしまい壊れかけたが、今回は意識的にそれを実行しようと試みる。
それをすればもしかしたらアーチャーの記憶は蘇るかもしれないけどその方法は諸刃の刃だ。お互いに記憶の読み取りで激しい頭痛に襲われるからだ。
だがシホは今それをしなければこの先する機会はないだろうと読んだ。
だから剣に意識的に魔力を流してイリヤの魔術を応用して記憶を思い出させようと試みる。
「いくわよ!」
「ッ…来るか!」
投影使いは剣製の競い合いとはエミヤの弁だ。
ならもう負けてやれないという意気込みでシホは剣を高速でぶつけあった。
するとやはりというべきか意識的にしたのが功を奏したのかアーチャーの失われているだろう記憶がシホに流れ込んできた。
シホがそうであるようにアーチャーにもシホの記憶が流れ込んでいく。
「ッ!?」
「ぐあっ!?」
途端、二人は少しであるが記憶を共有しだしてきて、そして、
「(なんで…!? なんでアーチャーは私と同じ記憶を持っているの!?)」
「(この記憶は私の記憶であり、シホ・E・シュバインオーグの記憶でもあるというのか…)」
「アーチャー、あなたは…」
「シュバインオーグ、お前は…」
二人は確信に近い答えを言おうとしている。
「「あなたは(お前は)…私自身なの(か)?」」
その答えに辿り付き二人は動きを止めてしまった。
戦場では命取りな行動だが今二人が感じている気持ちは困惑一色だった。
だがその時、近い場所で戦っていたフェイトとシグナムの方でフェイトの叫び声が聞こえてきた。
シホはハッ!と意識を戻しその方へと目を向けるとフェイトのリンカーコアを仮面の男が掴んでいる。
「ッ! アーチャー、今は少し待って!」
「あ、ああ…」
まだ呆然としているアーチャーはただ言葉に従った。
「投影、重装!」
その手には弓と一緒に一本の黄色い槍が握られる。
「い
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