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シャンヴリルの黒猫
24話「グランドウルフ戦 (3)」
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ェに攻撃を命令した。

「一撃で終わらせなさい、ラフランジェ。【きざめ斬撃の暴風】!」

 途端、グランドウルフを中心に、風が爆発した。風属性中級魔法である。大きなカマイタチが直撃したグランドウルフと、その周りの木々が倒れる。中の惨状は推して知るべし。おそらく血が飛び散っているであろう止めの刺し方に僅かにユーゼリアが罪悪感を覚えたが、過ぎたものは仕方がないと水に流す。

 しばらく皆睨みつけるようにして森の方を見ていたが、やがて何の音もしないとわかると、警備兵達がワッと湧いた。

「倒したぞー!」

「うおおおお!!」

「ふぅ…」

 ユーゼリアも、ほっと息をついた。
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