第2話
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近で3人で談笑が始まる。
「(相変わらずのどかさんは若いな。なごみとツーショットで並んだら親子ってより、姉妹に見えても不思議じゃないな)いや、お二人も幸せそうでなりよりです」
「ええ〜。私達は幸せ一杯ですよ。悠斗君がなごみちゃんとの間を掛け持ってくれたからこそ、今こうして二人でいられるのよ〜。本当にありがとうね」
「本当にあの時は悠斗君に世話になったからね。僕からも感謝させてくれ。本当にありがとう。それより、立ち話も何だし中でお茶でも飲んでいかないかい?」
「あ!はい。お邪魔します」
天王寺さんに進められ、店の奥の茶の間に通される。のどかさんがお茶を淹れてくれる。
「はい。粗茶ですが」
「ありがとうございます。いただきます」
「貴方もどうぞ〜」
「ありがとうのどかさん!愛してるよ!」
「私もです〜」
俺の目の前で抱き合う二人。うん。ラブラブ展開はごちそうさまだ。
俺は出されたお茶を飲もうと湯飲みに手を伸ばすと、後ろのドアが開いた。
「母さん。棚卸し済んだよ。て、なに抱き合ってるんだい?」
「なごみちゃんありがとうね。今、お茶を淹れるわね。それと、悠斗君が来てるわよ」
ロングヘアーで長袖の服を来て花屋のロゴが入ったエプロンを付けた椰子なごみが茶の間に来た。俺は彼女に手をあげる。
「よ!元気そうで何よりだ」
「悠斗君!?いままで、何処に行ってたんですか!?」
「まあ、座りな。順を追って話すからさ」
なごみは驚いた表情をするが、すぐに元に戻る。そして、俺の直ぐ隣に座った。俺はなごみ達にいままで、あったことを説明するのだった。
悠斗sideout
なごみside
私が店の奥で棚卸しを終えて店に戻ると、茶の間に懐かしい人物がいた。 そう、幼なじみの不動悠斗君だ。私は悠斗の隣に座っている。小さい頃からずっと一緒に過ごしてきた私の数少ない線の内側の人だ。何年か海外に留学してたが、2年前に日本に帰って来ていた。悠斗のお義父さん(誤字にあらず)は外交官で、お義母さん(誤字にあらず)は専業主婦だ。悠斗のお義母さんは花が好きで、よくお店に来ていた。悠斗とは家が隣同士の縁もあって、父さんが生きていた頃から花に興味があったようで、店を手伝ってくれた。父さんが亡くなってから私が店を本格的に手伝う様になってからも、力仕事は悠斗が積極的に手伝ってくれた。
中学時代には悠斗はヤンキーだったけど、花屋の手伝いは必ずしてくれた。私と母さんしか居なかったから、力仕事をしてくれる悠斗の存在は頼もしかった。中学生の私には料理人になる夢があった。父さんがまだ生きていた頃、父さんから教わった料理が楽しかったのだ。けど、父さんが亡くなってから母さん一人
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