第2話
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「え?まさか、四年前から1度も伝えてなかったのかよ!?」
「ああ。その頃は忙しかったし、三年生になったら進学の勉強で忙しかったから、彼女が出来た事なんか話してなかったからな」
「まあ、悠斗なら今度会ったときで良いんじゃね?レオもケータイのアドレス知ってるんだろ?」
「ああ知ってる。まあ、今度会ったときにちゃんと話さないとな。そろそろ行くかカニ?」
「そうしようぜ。店長。ごちそうさん」
「ごちそう様でした。カレー旨かったです」
「ハアーイ。カニさんも対馬さんもありがとうゴザイマス。お釣りの1200円にナリマス」
俺は店長からお釣りを受け取り財布に入れる。それからオアシスを出て、カニと一緒にどぶ坂の方に遊びに行くのだった。
レオsideout
悠斗side
オアシスを出た俺は再び松笠商店街に来ていた。 現在俺は実家を目指して歩いている。
(う〜ん。この辺りのはずなんだがな。なかなか見つからないな)
周囲を確認しながら商店街を歩く。すると足に何かがぶつかった。足元を見るとバケツが有った。
(なんでバケツが転がって来てるんだ?)
バケツを拾い上げて周囲を見渡すと、少し先に花屋が有った。恐らくあそこから転がって来たのだろう。俺はバケツを持ったまま花屋に向かう。
「あら〜?バケツは何処にいったのかしら〜?」
「のどかさん。何か無くなったのかい?」
「はい〜。あなたバケツがないんです〜」
「はて?さっきまで有ったんだけどな?何処かにしまったのかな?」
店近くに来ると、のんびりとした会話が聞こえてきた。中の人達が探しているのは恐らく俺が手に持っているバケツなのだろう。俺は店の中に入る。
「あの。探しているのはこのバケツですか?」
「はい〜?あ、いらっしゃいませ〜。あら、貴方が持っているのは探していましたバケツです〜。わざわざありがとうございます」
「いや、申し訳ない。何処に行ったのか探していた所だったんだよ」
中に入ると、ロングヘアーでリボンで結んだ女性、てか、なごみの母親ののどかさんとやや歳をとったナイスガイの男の人がいた
「(あ!此処がフラワーショップ椰子か!のどかさんがいるってことは、男性は再婚相手の天王寺さんか)いえ。たまたま道を歩いていたら足にぶつかったので、此方の物ではないかと思って持って来たんで」
「わざわざありがとうございます。って、悠斗君じゃない〜。久しぶりね〜。元気にしてたの?」
「おお!悠斗君じゃないか!あの時は君に世話になったからね!元気そうでなりよだ!」
俺からバケツを受け取ったのどかさんが、俺を見てすぐに気が付いた。店の奥から天王寺さんも出てきて、入口付
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