第1話
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ん。そうですね。正直言えば、恐ろしいの一言ですかね。あたし達が未だ敵わない揚羽様を容易に倒す実力。しかも、かなり手加減してるように見えました」
「隙がなかった。・・・あと、とてつもなく強い。 それと、隠匿技術が凄く高い。私も初めは素人だと思った」
ステイシーと李がそれぞれの感じたままに意見を言う。概ね俺が予想した内容と大差がなかった。 俺は両手を組んで二人を見る。
「実はさっき、九鬼家の方々が居る前では話してなかった情報が1つあるのだ」
「え?それって、良いんですか?あたし達に話して?」
「・・・」
ステイシーは疑問を浮かべている。李は無表情で無言だ。恐らく話の内容を聞いてから判断するつもりなのだろう。
「うむ。クラウディオから聞いたのだが、悠斗はかつてリボン付きの死神と言われた男の様だ」
「え?う、嘘ですよねヒューム師匠!?あの、伝説と言われたリボン付きですか!?実働時期がたった3年足らずしかなかったのに、数多くの紛争や内戦に参加して数々の戦果を上げた傭兵ですか!?」
「・・・!!?本当なんですか?」
案の定ステイシーは、驚きの余り目をぱちくりさせている。李は普段は滅多に見せない、表情の変化を見せる程だ。
リボン付きの死神。僅か3年足らずしか活動しなかった伝説と言われた傭兵。奴が戦場に出で戦えば、後に残る物は無いと言われた程だ。リボン付きが活動していた時は、内戦や紛争以外にも、麻薬の密売シンジゲートや人身売買のシンジゲート、武器密売組織等、50を超える組織やシンジゲート等がたった1人に潰され、壊滅させられたのだ。リボン付きの戦力は、大国すら容易に凌駕すると言われる程だ。今は戦場から身を引いたと噂になっていたが、まさかこのような形で会うはめになるとわな。
「残念ながら本当だ。リボン付きの死神の写真は、1枚だけだがドイツで撮られていた。この写真だ」
俺はクラウディオから受け取っていた写真を、内ポケットから取り出す。 リボン付きの死神が共に戦場を共にした、ドイツ軍の部隊と一緒に撮った集合写真だ。
「え〜と、ヒューム師匠。どれがリボン付きの死神なんですか?」
「この、赤髪で眼帯を着けた女と共に並んで写真に写っているのが、引退する直前のリボン付きの死神、不動悠斗だ。ちなみ、共に写っている部隊はドイツ軍最強と言われる、フランク・フリードリヒ中将率いる猟犬部隊だ。この次の日に悠斗は傭兵を引退している」
「・・・!嘘?まさか、ドイツの英雄の部隊と一緒!?ありえない」
李が驚く。まあ、表情は変わっていないのだがな。ステイシーに至っては絶句している。まあ、気持ちは分からない訳ではないからな。
「まあ、揚羽様の専属兼伴侶候補は、地上最高戦力に値する男と言うことだ。まあ、一応そ
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