第1話
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揚羽様もですか?」
「そうだ。早く撫でよ!」
「はあ」
俺は紋白様の頭から手を離す。「ぁ!」と小さい声が聞こえた気がするが、気にせずに揚羽様の頭を優しく撫でる。
「ん。(悠斗の手は、無骨な手だな。だが、優しく包み込む暖かい手だ。紋白がおとなしくしてるのが、分かるな。我も気持ちが良い)」
「む〜〜〜〜。揚羽姉様羨ましい」
なにやら、紋白様が恨めしそうな視線で俺を見る。なんか、変な事をしただろうか?1分ほど揚羽様の頭を優しく撫でる。撫でるのを止めて、椅子に座り直す。
「む?我は止めて良いと、言ってはおらんぞ?」
「あの、揚羽様。俺にも自己紹介をさせてください」
既に自己紹介を済ませたのは、揚羽様と小十郎の二人だけなんです。英雄様も既に座って紅茶を飲んで待ってますからな。
「うむ。なら、私から紹介しよう。この者は不動悠斗。我の生涯の伴侶になる男だ!!」
「改めまして不動悠斗と言います。揚羽様の伴侶になるかは不明ですが、侍従として頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」
俺は立ち上がり、英雄様と紋白様に頭を下げる。 挨拶は最初が肝心だからだ。すると、メガネを掛けた白髪の執事さんが側に来た。
「悠斗殿はお座りください。私はクラウディオ・ネエロ。悠斗殿の教育係を担当します。拝謁ながら、不肖クラウディオ・ネエロが悠斗殿の経歴を発表したいと思います」
「クラウディオ・ネエロさん、よろしくお願いします」
「はい。よろしくお願いします」
クラウディオ・ネエロさんに頭を下げてから、椅子に座る。いつ調べたのか分からないが、クラウディオ・ネエロさんが俺の過去が載っている書類を手に持っていた。
(俺が今分かってるのは、8歳でマサチューセッツ工科大学を卒業してるのと、幼なじみが入るしか分かってないからな)
「では、悠斗殿の経歴の前に、侍従の紹介をします。まず、英雄様の後ろにいるのが、忍足あずみ。九鬼英雄様専属メイド兼メイド長です」
「忍足あずみです。よろしく悠斗」
「よろしくお願いします。あずみさん」
「次に紋白様の側にいるのが、ヒューム・ヘルシング。紋白様専属執事にして、九鬼侍従部隊序列0位の執事です。戦力的には九鬼家最強最高の執事です」
「ヒューム・ヘルシングだ。悠斗。貴様をこれからビシバシ鍛えてやるからな」
「よろしくお願いします。ヒュームさんとなら、いい手合わせが出来そうです」
「次は此方の二人です」
俺はクラウディオさんの後ろに立っている二人のメイドさんを見る。
右後ろは黒髪ショートカットのメイドさん。
左後ろは金髪ツインテールのメイドさんだ。
「まず、右のメイドは李静初(リー・ジュンチュー)九鬼侍従部隊序列1
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