第0話
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上の勝ちか。まあ、当たり前か」←銀髪×マークの男
「そうでごさいます。英雄さまぁぁっっ!!(あれは、脳が揺らされたな。恐らく意識が有っても立てないな)」←裏表のあるメイド
「まあ、当たり前の結果じゃの」←羽根の扇子を持った九鬼さんの妹
「どうでしょうか?(今のは、見間違いか?後ろに跳んだ様に見えたが?気のせいか?)」←メガネを掛けた白髪のダンディーな執事
「・・・・・・」←簾の向こうにいるため顔や姿が分からない九鬼帝
「流石でございます、揚羽様!!」←小十郎
「まあ、当然の結果ね」 ←通称血まみれの異名をもつメイド
「いや、けど、まさか?(今、ダメージを相殺したような?気のせいかしら?)」←感情の変化が乏しいメイド
「ふむ?そこそこと言った割りではなかったの。我の見込み違いだったかな?ヒューム師匠。我の勝ち故、早く悠斗に医者を呼んでください」
九鬼さんは自身が勝利したと確信している様だ。ただ、審判のヒュームさんが勝利宣言をしていない。
(あれ?もしかして、見抜いたかな?)
「ヒューム師匠!早く宣言をしてください!小十郎!医療班を呼ぶのだ!」
「その必要はない。小僧。何時までやられた振りをしているつもりだ?さっさと立て!立つつもりがないなら、俺が叩き起こすぞ!!」
怒気を孕んだ声で俺に立てと言うヒュームさん。どうやら彼は俺がダメージを受けていない事を、見抜いたらしい。
俺は素早く立ち上がる。
「まさか、あれを見抜くなんてね」
「ギリギリだがな。俺も注視していなかったら、見逃していただろうな。それだけ見事な見切りだった」
「馬鹿な!我の必殺のタイミングで放った蹴りで、ダメージを受けていないだと!」
審判のヒュームさんは俺の見きりに、感心していた。ギャラリーや九鬼さんは、俺がダメージを受けていない事に驚いていた。俺は両腕を上げて構える。九鬼さんも構えた。
「先ずはお返しだ」
俺は右足で地面を軽く蹴り、一気に間合いを詰める。九鬼さんの間合いに入り右フック、左ストレートパンチを放つ。様は、ワンツーパンチだ。
ヒュンヒュンと風切り音がする。九鬼さんはそれを両腕でガードする。
(やべ!?絶対強者のスキルのせいで、加減が若干あってない!!今のパンチの威力は重すぎる!)
(く!なんとかガード出来たが、パンチが殆ど見えなかった!長期戦になれば我が不利になる!ならば、一気に奥義で叩き潰す!)
九鬼さんが蹴りを放ってくる。俺はそれを避けてやや離れる。俺が一歩踏み込めば九鬼さんの間合いに入る距離だ。
九鬼さんの目を見ると決意が滲み出ていた。
(あの目は次で決めるつもりだな。なら、俺も奥義を放つのみだ!)
互いに視線をぶつけ合う。次の
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