第0話
[2/9]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
処で断る方が後々面倒な事になりそうだしな。
「流石ワシの見込んだ男じゃ!!それで行ってもらう世界なんじゃが、武人達がおる世界なのじゃ」
「武人?三国志とか、戦国時代とかか?」
三国志なら呂布とか関羽だろうし、戦国時代なら武田信玄とか上杉謙信とかだろうか?まあ、他にも有名な武人は沢山いるしな。メジャーな所だけでもかなりの数になるしな。
「いや、違うのじゃ。訳あって言えぬが、かなりの武人がおるのじゃよ」
「まあ、構わないが。なんでそんな世界にわざわざ行かなくてはならないんだ?」
「なんじゃ、その〜。説明出来んが行ってもらわんと困るのじゃよ」
神様が珍しく言いずらそうにする。長く伸びた髭を弄りながら天を見る。余程面倒な世界なんだろう。
「分かった。何も聞きませんよ。だけど、向こうの世界に行ったらアフターケアをしてくれるんですか?」
「安心してくれ。戸籍等必要なのはワシが作っておくから安心してくれ。能力も制限はかからんようにしておくから弱体化はせんようにしておくの」
どうやら弱体化はしないで済むらしい。戸籍なんかもあれば安心できるしな。
「私から1つ能力を与えましょう。悠斗君。悪いけどしゃがんでくれないかしら?」
「はあ?分かりました」
神様の奥さんのヘラさんが俺の前に立つ。俺は方膝をついてヘラさんより下になるようにする。するとヘラさんが俺の額に手を翳した。光が頭を包みこみ、少しして消えた。
「これは『絶対強者』と言う能力です。この能力は悠斗君の能力を格段に上昇させるものです。まあ、訓練すればするほど強くなるに更に上乗せがかかると思ってください。他にもいろいろ効果があるんですが、時間が迫っている様ですから」
「は、はぁ?ありがとうございますヘラさん」
ヘラさんから新たな能力を貰った。ヘラさん神様の隣に戻る。神様が一歩前に出てきた。
「すまぬな悠斗。ワシがこんな事を本来頼める義理はないのじゃが、違う世界を頼んじゃぞ。それとじゃ、悠斗。お主が今まで使ってきた流派の技の使用を禁止する」
「何故だ?」
「悠斗よ。既にお主はあの流派を使わなくても充分強い。故に次に行く世界では、自身で編み出した我流技を使うのじゃ。良いな?」
「まあ、そう言われたら仕方ないか。最も、我流技を実戦で試すには丁度良いか」
俺は強く頷く。神様が微笑んだ。
「じゃあ、悠斗。次の世界を頼んだぞ」
「分かった!見ててくれ!必ず他の世界も護ってみせるからな!」
「じゃあ、気を付けてな」
「おう!神様も浮気はすんなよ!」
そう言うと、体が浮遊感に包まれたかと思ったら、俺は足元に空いた穴に落ちて行くのだった。神様が落ちる瞬間ニヤリと笑っていやがった!
(
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ