第一章 グレンダン編
道化師は手の中で踊る
眠る剣と女王の剣
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。おそらくくだらない女王の機嫌で終わる。女王とはそういう存在であると天剣たちは知っているからだ。
真面目に革命を起こせると思っているのはミンスと周りの側近くらいではないだろうか。
哀れ、いやいっそバカバカしいとも言えてしまう。
「しかしなぁ、協力するのが五人だぜ? 五人」
「カルヴァーンは苦労症として、サヴァリスは戦いからだろうし、バーメリンとカウンティアはシキの怪我についてだろうし……カナリスはなんだ?」
そんな会話をしていると、声が降りかかった。
『汚染獣が接近しています。老生体二体。戦闘域への到達は二日後ぐらいですわね』
のどかな声ないつもどおりのデルボネの声が聞こえる。
先日、無理やりシキのお見舞いに行って心配させたがそれは杞憂に終わったらしい。
念威端子からは質問に答える声が留まることを知らない。それだけデルボネを信頼していることだが、その信頼が無くなった時どうなるか想像もしたくない。
『では、リンテンスさんを後詰にレイフォンさんが出動ということで。リンテンスさん、ちゃんとフォローしてくださいね? それとレイフォンさん? シキさんのことを気に病むのもいいですが幼馴染のフォローもいたしませんとポイント減点ですよ、お見舞いも行ってないそうじゃありませんか』
珍しく叱咤する声を聞いて、庭園にいたレイフォンは頭を下げていた。
その様子を見ながらルイメイたちは少し噴き出す。
そのせいでトロイアットが女性関係の話をデルボネに訪ねたが、一刀両断されてしまった。
『では皆さん、良い戦場を』
その一言を最後に、念威端子は王宮を抜けて都市を監視するために上空へと飛んでいく。
汚染獣来襲の一報はミンスの耳にも届いた。
ようやく自体は動き出した。
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