第2話 契約のコトバ
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ぶ〜〜」
頬を膨らませるアルフ
それを見たフェイトはクスクスと笑いながら
「勉強が終わったら、一緒に遊ぼうね」
「うん」
「あ、そうそう、リニスが“戦闘訓練ならアルフも役に立つんですけどね”って言ってたぞ」
「えへへ、あるふ、やくにたつ!」
「元が狼だもんね」
「おーかみー」
アルフは笑顔で言った
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それから2ヶ月
「フェイト、アルフ私は少しご用事があるので失礼しますね。ちゃんと月斗の言うこと聞くんですよ」
「うん」
「は〜い」
「了解」
そう言ってリニスは部屋の外へと出て行った
「ね〜フェイト、リニス、ときどきごようじっていくけど、なにしてるんだろ?」
「ああ、たぶん母さんのとこだよ」
「かーさん? フェイトの?」
「そう」
「フェイトにもおかあさんいたんだ」
「うん、いたんだよ」
「でも、このあいだツキトによんでもらったほんには、おかあさんってこどものそばにいつもいて、まもってあげるんだって、フェイトのおかあさん、ぜんぜんそばにいないよ。なんで?」
それを聞いたフェイトは少しだけ表情が暗くなる
「フェイト?」
「ああ…私は、もう子供じゃないから」
「そーなの? でもフェイト、せ、ちっちゃいし、むねもペッタンコだし…あれ、なんでツキトあかいの?」
「ほっとけ」
「むう、私よりちびっ子に言われたくないな」
「えへへ、わたしはおかみだからはやくおっきくなるんだって、ツキトがいってた」
「そっか、たしかに、この2ヶ月くらいでずいぶんおっきくなったね。すぐに私や月斗より、大きくなっちゃうのかな?」
「うん、はやくおっきくなって、そしたらフェイトをまもってあげる!」
「うん、楽しみにしてる。それまでは私がいつも、アルフのそばにいるからね」
「んー、んー? アルフにいのちをくれたのはフェイトで、いつもそばにいてまもってくれるのもフェイトで…あれー? フェイトはアルフのおかあさん?」
「違うよ、違うけど…」
フェイトはアルフを抱き寄せる
「でも……、それでもいいよ」
「んー、よくわかんないや、でもどっちでもいい。フェイトといっしょにいられるなら」
そんな2人を月斗は微笑ましく見つめるのだった
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
それから1ヶ月
フェイトの魔力は順調に増え、アルフを維持する感覚が無くなるほどだ
そして、仮契約期間も終わりに差し掛かり、そろそろ本契約…という時期に事
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