猥雑な街で
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ソードアート・オンラインの正式サービス開始から2年が経ち、73層までが攻略されていた。
◆
50層 アルゲード
この層アルゲードを表現するならば≪猥雑≫の一言に尽きる。
この街の裏道に入って迷ってしまい、しばらく出てこれなくなるというのはよくある話だった。
そんな隘路が無数にある中、俺はある店へと向かっていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「おいおい、S級のレアアイテムじゃねぇか。・・・・・・自分で食おうとは・・・・・・」
店の方からそんな声が聞こえた。
俺は少し駆け足でその店に向かい
「よぉ、キリト。おもしろそうなものでも見つけたか?」
この店の店主エギルと話していたキリトに声を掛けた。
「おいおい聴いてくれよハルト、こいつ≪ラグー・ラビリットの肉≫を手に入れやがったんだぜ。」
「本当か!? キリト自分で食わないのか?」
「食うにもなにも料理スキル上げてないし、そこまで上げてる奴なんてそうそう・・・・・・」
キリトがそこまで言ったとき、背後から肩を誰かがつついていた。
「キリト君」
そう声を掛けられ、キリトは振り向きざま相手の手を掴み、
「シェフ捕獲」
「な・・・・・・なによ」
手を掴んだ相手は、血盟騎士団の副団長≪閃光≫のアスナだった。
これで、キリトはおいしい料理にありつけるだろう。
実を言うと、俺も料理スキルはコンプリートしているのだが、アスナのためにも言わないでおこう。
そうこうしている内に、2人の間で話し合いが行われ、半分アスナが貰うことで決着がついたようだ。
「悪いな、そんな訳で取引は中止だ」
「なぁキリト、オレたちダチだよな? な? オレにも味見くらい・・・・・・」
「感想文を800字以内で書いてきてやるよ」
「そ、そりやぁないだろ!!」
エギルがどうしても食いたそうにしているので
「エギル、そんなに食いたいなら俺が売ろうか?今S級食材持ってるし」
「ほ、本当か!?」
「ああ、いいぜ。これなんかどうだ?」
エギルとそんな事を話している最中、向こうが何か騒がしくなっていた。
どうやら、アスナとキリトが一緒にいるのが護衛の奴のとっては不服らしい。
「すまんエギル。この話はまた今度な」
エギルは泣きそうな顔をしてたが気にせず、俺は2人のほうへ向かった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
近づいていくと護衛の奴が≪ビーター≫とキリトに言っていたので
「ああそうだ。こいつはビーターさ。お前なんかよりは全然強いけどな」
キリ
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