第一部 全ての始まり
第四話 宿と団長と組織
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。今、俺たちにとってはこの世界―――アインクラッドこそが生きる世界なのだから。」
「俺だって恐れている。怖くて足が笑っているさ。恐怖は同じだ。みんなもそうだろ?」
そこで俺は一息つく。みんな話に耳を傾けている。
「だったらこの悪夢をみんなで終わらせよう。たとえどんなに苦しくても、な。」
以上だ、と俺は言い、段を降りた。
拍手がパチパチと起こり、俺はそれを聞きながら椅子に座った。
「アドリブでそこまでいけるとは思わなかったよ。キョウヤくん。」
「まああーいうのは慣れてるからな。あ…」
「?どうかしたかねキョウヤくん」
「俺、コル持ってないんだが」
「その件については心配しなくても良い。支払いは済ませてある。」
やっぱりか!と俺は内心思いつつ、聞いてみた。
「……ちなみにどのくらいで?」
「一泊《自主規制》コルだ。」
「まじかよ。」
と言いつつ食事を堪能している俺に
「あ、ちょっといいすか団長。」
「いいが、席をはずそうか?」
どうしてお前はそんなに頭が低いんだ。団長なんだよな?
男女の方々がそういう。
そして、その中の一人が、
「あの、キョウヤちゃんって、大先生ですか?」
その一言で、俺は吹きそうになった。
「げほっごほ!!ゴメンもう一回言ってくれ。」
「キョウヤちゃんって大先生ですか?」
この際ちゃん、には突っ込まないでおこう。
「……なんでだ?と言うかお前誰だ?」
「やっぱりですか!私です、ヒュウガです。」
俺、そうだ、と一言も言ってないけど。まあそうだからいいんだけどさ。
「俺はクロムです。お久しぶりです。まさか先生が女とは……」
「え…俺違うんだけど、男だけど。」
「ほう…キキョウくんが大先生とは。」
「団長、大先生はベータのとき、俺たちに基礎や戦い方を教えてくれたんですよ!」
「それは楽しみだ。頼むぞキョウヤくん。」
「いや、断れないだろ。」
「ひさしぶりっすね。カシューですよカシュー!あのカシューっすよ!」
お前はカシュカシュ詐欺か。
「俺はそこまでたいしたことしてないが」
「僕はシュイルです―――
「私はミルで―――
「俺はジーク―――
「とりあえずおちつけええええええ!!!」
抜け出すのは当分後になりそうだ。ゴメンキリト。
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