原作前 時の庭園で
第1話 アルフとの出会い
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で屋敷にいれことは出来ないからリニスを呼んだんだ」
「そうですか…分かりました。屋敷の中に連れて行きましょう」
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「月斗の予想どうりこの子は感染性の病気にかかってます。感染性の病気が群れに広がらないように発病した固体は群れを追われるんです。群れに戻ってこないように何頭かが見張りをするんです。
幸い、ほかの動物には移らないようです」
「念のために消毒をしておいた」
月斗が救急箱を片付けながら言う
「…この子、助けられない?」
「この病気は鯨飲不明の死病で、治療法は見つかってないそうです」
リニスはこの病気の記述がある本のページをめくる
「えーと…発病から死亡まで、早ければ一昼夜」
フェイトは子狼に視線を移す
「この子、どうにかして助けられない?」
「フェイト…残念だが「この子!」…」
「この子、私を呼んだの。“誰でもいいから助けて”って、私の目を見て、“助けて”って…」
フェイトは涙を浮かべて子狼を見つめる
『リニス、使い魔契約をすれば仮初とは言えど肉体の命は維持できる。フェイトにこの契約をさせれば…』
『ですが、フェイトが使い魔を持つには早すぎます』
「この子…私の使い魔にしちゃ…だめかな?」
「「えっ?」」
「はやく一人前になりたくて、こっそり勉強してたの」
「じゃあ、知ってると思うけど使い魔を創るということは簡単なことじゃないんですよ」
リニスの言葉に月斗は続ける
「そうだ、使い魔を維持するために、術者は魔力を供給し続けないといけない。目的を限定して用が済んだら解除するのが一般的な使い方だ」
「でも、リニスは…」
「私はレアケースなんです。それに私だって「リニス」…いえ、何でもありません。とにかく、軽い気持ちで手を出したらいけないんです」
「軽い気持ちなんかじゃない。“助けて”って言ったんだ。だから…私が…!」
フェイトはまっすぐにリニスと月斗の方を見て言う
『リニス、フェイトが使い魔を持つことを許してやってくれ』
『っ!? 月斗までなに言ってるんですか!』
『たぶん…この子狼はフェイトにとって今の自分なんだ。親と離れて、孤独の中で助けを求める無力な子供…頼む、許してやってくれ』
「分かりました…いいですか? フェイト使い魔を創るにはまず、死亡直前か直後の動物を寄り代に、魔法で生成した人造魂魄を宿らせるというものです」
「つまり、実際のところは命を助けるわけでもなく、蘇らせるわけでもない。ここまでは分かるか?」
「うん」
「失った命を取り戻すなんて魔法は世界中を探しても
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