異世界から呪われた姫将軍が死ぬ為にやって来たみたいですよ?
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えて行く。
「へぇ〜空飛ぶ靴か…………」
「ああ、ヘルメスの空飛ぶ靴だ」
一定以上近づいたら男の子は足から手を離して地上へと女の子を連れて降り立った。
「ありがと…………一応、お礼を言っておくわ。貴方も」
「気にするな。さて、二人共、ついたぞ」
「うん、ありがとう」
「ありがとうございます」
私達もお礼を言って、草が生い茂る地面へと降りる。
「此処………どこだろう?」
「さあな。まあ、世界の果てっぽいのが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか? どうなんだよ、色男さん?」
「世界の果ては実際に有るが、大亀の上では無いな。ここは手紙にも書いて有った通り箱庭だ。つまり、異世界という場所だな。簡単に説明するとなだ…………黒ウサギ、ナベリウス、こっちに来い」
神殺しの声に答えてウサミミが生えた人間の少女と三つの頭を持つ巨大な犬に乗った女の子がこちらに来た。そして、一人の女の子がウサ耳少女に近づいていく。
「えい」
「フギャ!」
そして、力いっばいウサ耳を引っ張った。痛そうだったな。
「や、やめて下さい! ちょ、ちょっと2人とも引っ張ろうとしないでください! そこの方、助けてください!」
しかも、もう一人の女の子と男の子も引っ張ろうと近づく。
「そこまでだ。そのウサ耳は俺のだ」
「へぇ〜〜」
「あら、残念」
「ちっ、違いますよっ! 黒ウサギのステキミミは黒ウサギの物でセリカ様の物じゃ有りませんっ!!」
「ああ、そうだったな。コミュニティの物だったな」
「そうそう、黒ウサギのステキミミはコミュニティの…………って、違いますっ!!」
いじられている青い髪をしたうさぎ。
「じゃあ、俺らが引きちぎっても問題ないよな」
「あっ、ありまくりです!!」
黒ウサギと自分を呼ぶ少女は神殺しの後ろへと震えながら逃げ込む。
「コミュニティに入れば触るくらいは構わんが、引き抜くのは駄目だ。優しく撫でてモフモフするのは構わん」
「成程。愛でればいいんだね。そっちの子も?」
「あら、気にしないようにしてたのに…………物怖じしない子ね」
少女はケルベロスへ近づいて行く。
「…………ケルちゃんは…………セリカと私に認められなきゃ…………駄目…………食べちゃう…………」
「残念」
「しかし、地獄の番犬にナベリウス…………ソロモン72柱とかいきなり大物が出てきてやがるが、そんなのがゴロゴロ存在するのか?」
「ああ、存在するぞ。まあ、それは置いといておく。先ずは黒ウサギ」
「それではいいですか、皆様。定例文で言いますよ?
言いますよ?
さあ、言います!
ようこそ“箱庭の世界”へ!
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