暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第四十八話    『つかの間の第四次のサーヴァント達の話』
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「複数に分離する能力…」
「分身みたいな…?」
「いや、実体を持ったものだったらしいわ」
「すごい能力だね…」
「そうね。それじゃ次行きましょう。
次はキャスターのクラス。
召喚された英霊は百年戦争のフランス軍の元帥でかのジャンヌ・ダルクと共に戦場を駆け抜けたという『青髭』の異名を持つ『ジル・ド・レェ』」
「…ジル・ド・レェは分からないけどジャンヌ・ダルクなら知っているよ」
「そう。でもキャスターに関してはあまりいい話は聞かなかったのよ」
「どうして…?」
「どうも狂人と化していたらしくて歴史でも語られるほどに多くの子供や女性を悪魔召喚の生贄として殺して最後には処刑された謂わば反英雄なのよ」
「反英雄…」
「セイバーに過去の話を聞く機会が四日間の記憶の中にあったんだけど、キャスターはセイバーの事をジャンヌ・ダルクと勘違いしていたらしく執拗に狙われたらしいのよ。
そして…これは二人に話すには血みどろすぎる話だわ…。それでも聞きたい?」
「ちょっと怖いけど、でも聞きたいかも…」
「私も…」
「聞いた後に後悔しても恨まないでね? キャスターはね、歴史の通り殺人鬼で何人もの子供を誘拐してセイバーの目の前で子供達の血と体を生贄にして怪物を召喚したというの」
「「うっ…」」

それでやっぱり二人は酷い話のせいで涙目になって顔が少し引き攣っている。
泣きださないだけ二人は強いけど私も当時は聞かされた時はあまりの事に怒り狂った覚えがある。

「でも最後は結構あっけないもので巨大な怪物を召喚して町に侵攻してきて一時停戦協定を結んだサーヴァント達によって足止めをされ最後にはセイバーのエクスカリバーで滅ぼされたって話よ」
「町の人たちが犠牲にならなくてよかったね」
「そうね。
…さて、それじゃ最後のシメといきましょう。
バーサーカーのクラスに召喚された英霊はアーサー王伝説に出てくる円卓の騎士の一人、湖の騎士『サー・ランスロット』」
「円卓の騎士って…それじゃセイバーさんはかつての仲間と戦う羽目になったの?」
「…ええ。最後の戦いまで顔まで覆うフルプレートとバーサーカーというクラスで呼び出されていたのが影響で正体は分からなかったんだけどセイバーが兜を割って顔を見て判明したらしいの」
「そんな…」
「最後には聖杯を望んだセイバーの手によって倒されたらしいけど…セイバーの昔話はこれ以上は野暮ね。
これで第四次聖杯戦争のサーヴァントは言い終わったわ」

私は第四次のサーヴァントを全員言い終わり一息つく。
あえて中身の話はあまりしなかった。私も知らない部分はあるし語れない部分もあるし、それに第五次以上に人死にが激しいから語れるものじゃないし。

「すごい人達だらけだったね」
「うん…特にセイバーさんが可哀想だと思った
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ