暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
異なるの物語との接触〜クロスクエスト〜
氷の剣士&重覇震剣 VS 神託の天使(後編)
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 それは、唐突に起きた。

 戦闘開始から約一時間。ガブリエルのHPバーは一本目がなくなった時点で回復しなくなり、ガブリエルのHPがついに残り一本になった。その瞬間、今まで不動だったガブリエルに異変が起きた。

 その体を、黄金のエフェクトライトがまとい始めた。同時に、今まで背景だと思っていた、大きな棚に収められていた数々の器具が、同じエフェクトを纏って、ガブリエルの近くにやってきた。

 そのうちのひとつ。砂時計が逆転し、中の砂が減り始める。同時に、フブキ、メルム、両者のHPが少しずつ減り始める。

「!?」
「これは・・・!?」

 ガブリエルの周りに光が舞い始め、凝縮。レーザーとなって照射される。

「くっ!!」

 当たってはならない。その予想は大当たりだった。チリッと一瞬だけかすめたレーザーは、フブキのHPを二割近くも奪っていった。

「姉さん!衝撃波をあのレーザーにあてろ!うまくいけば弾き返せるかもしれない!!」
「えぇ!?」
「ああいう攻撃には攻撃のどこかにあたり判定があるんだ。なるべく中心に当てるようにしてくれ!!」
「・・・わかった」

 メルムは再度大剣を構えなおす。フブキはアイテムストレージを瞬時に操作。左手に、一本の短剣を逆手で装備させる。

 そして・・・ガブリエルのレーザーが照射される。

「今だ!姉さん!!」
「・・・っは!!」

 《重覇震剣》専用、超大威力ソードスキル《ブレイク・ヴォルカニック》。ものすごい重圧の衝撃波がレーザーにぶち当たり・・・真っ二つに切り裂いた。
 
 レーザーを散らした衝撃波は、そのままガブリエルに激突。HPを減らす。音のない悲鳴。
 
 そして、いつの間にかガブリエルの下に入り込んでいたフブキの攻撃。

 《氷結剣》短剣用ソードスキル、《フロストシグマ》、四連撃。狽フ形を描いた斬撃。それは余さずガブリエルにヒット。
 
 ここで注目すべきは、《氷結剣》《片手剣》《短剣》は全く別のスキルだということだ。《氷結剣》が発動している間ならば、《片手剣》《短剣》の両立が可能となる。即ち・・・

「・・・っ・・・りゃぁああ!!」

 フブキの片手剣が発光。《片手剣》ソードスキル、《スラント・アーク》二連撃。それをガブリエルにあてる。

 スキルコンボ。違うジャンルのソードスキルを組み合わせた攻撃。さらにこのシステム外スキルには、大きなアドバンテージが存在する。即ち――――

 硬直時間を、後に使ったソードスキルのものにできるのだ。《スラント・アーク》は初期スキルなので、硬直時間は短い。

 ゆえに、次の攻撃ができる。

 回復したMPを此処で消費すべく、短剣を準手に持ち替える。

 神速の重突進攻撃。《氷結剣》
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ