第一幕その一
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ンド達に尋ねてきた。
「貴方達だけ?」
「今はね」
エドモンドは同じテーブルに座ってきた娘達に対して笑顔で返した。
「そう、今は。けれど」
「それにはまだ早いわ」
娘達はエドモンドの早い誘いはかわしてきた。
「夜はまだこれからよ。だから」
「わかったよ、じっくりとだね」
「そういうこと。それで」
娘達は店の中を見回す。それからまた問う。
「デ=グリューは?」
「彼はどうしたの?」
「あっ、そういえば」
エドモンド達はそれを言われて顔をあげた。そしてふと気付く。
「まだだね」
「もうすぐ来る時間だと思うけれど」
「何でわかるの?」
娘達は若者達に問う。若者達の返事はこうであった。
「だって時間だから」
「時間?」
「そうさ、彼は至って真面目な学生だから」
「いつも時間まで勉強しているんだよ。果ては学者になるつもりらしいよ」
「随分ハンサムな学者さんね」
「そうだね」
若者達はそれに応える。
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