コードギアスR1
0137話
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題無い筈だ。
「ふんふんふーん……C.C.、待っててね。もうすぐ迎えに行くから。そうしたらオーストラリアに建てた白い家で一緒に暮らそう」
恐らくC.C.と共に暮らしている想像をしているのだろう。歓喜と言ってもいいような声を上げながらトイレへと入ってくるマオ。
「ふぅ……落ち着け。この距離で俺の事に気が付いていないという事は、少なくてもマオのギアスはスライムに効果がないと見ていい。後はいつタイミングを見計らっていつ襲うか……」
用を足し終えたマオが手を洗う為だろう、蛇口を捻る音が聞こえてくる……いまだっ!
「行け、スライム!」
俺の意志に従い、天井に備え付けられてある換気口からスライムを伸ばす!
「うわぁっ、な、何だよこれ!」
驚きの声を上げるマオに構わずに、まずはドアの方へとスライムを着地。逃げ道を塞ぐ。
「くそっ、何だよ、何なんだよこれはぁっ!」
マオの叫ぶ声がスライムを通して聞こえてくるが、それを無視してスライムの触手を四方八方へと伸ばしまるで蜘蛛の巣のように展開させる。
既にマオを中心として至る所にスライムの網が出来上がり、スライムに接触しないで脱出する事はどうやっても無理な状況だ。
「くそ、ルルーシュの仕業か!? 卑怯だぞ、出てこいよ!」
……なるほど。既にゼロ=ルルーシュには辿り着いていたか。
「だが、残念だったな。お前の生はここで終える。……喰らえっ、スライム!」
マオを中心として形成されていた糸のような細さのスライムから枝分かれし、マオを縛り上げる。そして身動きが出来ないようになったマオを中心にトイレ中に広がっていたスライムが集まり、その姿を完全に覆い尽くす。
スライムの中で手足を振り回し暴れまくっているマオだが、スライムには効果がない。
「せめて安らかに眠れ。SPブースト!」
SPを大量に消費し、普段の数倍〜数十倍ものブーストを得たスライムは数秒とかからずにマオを完全に吸収する。そして……
ズグンッ!
「ぐぅっ!」
念動力を吸収した時と同じような……いや、それ以上の違和感が身体を襲う。その感触に座っている事が出来ずに、床へと倒れ込む。
「ぐっ、くそ……せめて……」
スライムがトイレにある場面を誰かに見られると騒ぎになるのは間違いない。今の状態でスライムをこのマンションまで戻す事は不可能だが、せめて換気扇の中へ!
床に倒れながらも、スライムをコントロールする。ギュルルンッとでも表現したいような感じでダクトの中へとスライムを戻す事に成功する。余裕がない為、ファンの部分はトイレの床に落ちたままだが仕方がないだろう。
「ぐうっ」
あるいはそうやって気を抜いたのが悪かったのか、再び
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