コードギアスR1
0137話
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その図書館の中にある防犯カメラの映像を見る事が出来る場所はないか?」
「こちらで用意しましょう。30分もあれば準備できます」
「分かった。じゃあ準備が出来たら連絡をくれ。すぐにそこに移動したい」
俺の言葉に頷き、急いで準備を整えに行ったキノーの後ろ姿を見送った。
キノーに案内された場所。そこは普通のマンションの一室だった。部屋の中に入ると複数のモニタが置いてあり、それぞれ別の場所を映し出している。そのうちの1つ。恐らく俺の為に動かしたのだろう、部屋の正面にあるモニタには図書館らしき場所が映っている。そして、図書館の机の1つにヘッドホンとバイザーという怪しげな格好をしたマオの姿があった。
「確認した。後は俺の方でどうにかするから戻ってくれ」
「分かりました。では私はこの辺で」
キノーが軽く頭を下げて部屋から出て行く。モニタに表示されているマオの様子を見ながらキノーがしっかりとマンションから出て行くのを確認する。
「……よし」
空間倉庫を展開して、スライムを出す。細く、細く、細く……直径0.1mm程度まで細くしてからドアの隙間から伸ばして図書館まで辿り着くのにおよそ30分。幸いな事にまだマオは先程と同じ場所で黙ってヘッドホンに集中していた。恐らくC.C.の声を聞く事で精神の安定を図っているのだろう。
「そのままいろよ……」
スライムは図書館の天井、空気穴や配管、ダクトに隠れている為に一般人に見つかる事はないだろう。
モニタの情報と、スライムから送られてくる情報。その両方を頭の中で処理しながらもじっと時を待つ。また、いつでも行動が可能なように少しずつだが図書館で待機しているスライムの量を増やしていく。
そんな状態が1時間程続いただろうか。既に図書館で待機しているスライムの量はKMF1機分くらいにはなっている。そしてついにその瞬間は訪れた。
マオが立ち上がり、トイレの方へと向かったのだ。
「人は……いないな」
マオを先回りしてトイレへとスライムを伸ばし、索敵する。空調の音や、蛇口からポタポタと落ちている水の音は聞こえるが、人の気配はない。そしてトイレへと向かい近づいてくる足音。マオだ。
それを確認した俺は、ダクトを通して換気口の中へとスライムを集め、いつでも襲い掛かる事が出来るように準備する。スパロボの世界では念動力を得たスライムの吸収能力。果たしてギアスを入手する事は出来るのか? ギアスは使い続ければ暴走してオン・オフが出来なくなるというマイナス要素があるが、それは使い続ければの話だ。なら使い過ぎなければ全然問題は無いだろう。あるいは、マオの暴走状態のギアスがそのまま俺に吸収されたとしても、その時はPP消費が少ない技能か何かでスキル覧を上書きしてしまえば問
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